てくてく下街道~弘法さまから弘法さまへ(春日井市)

投稿者名 : 長坂 | 日時 : 2012年01月03日 06:09

 中山道へ通じる下街道(したかいどう)として栄えた春日井市の旧街道を歩くウォークラリー(春日井市商店街連合会主催)が毎月第3土曜日に開催されている。JR春日井駅前の弘法様からJR勝川駅近くの勝川大弘法までの約4.5キロ。旧街道の面影を探して、のんびりと歩いた。(2011年12月17日取材)


 下街道は名古屋城下から勝川、鳥居松、内津を経て中山道の大井宿(現在の岐阜県恵那市)の手前に至る街道で全長約53キロ(写真は春日井市立郷土館のパネル)。

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 江戸時代中期から海産物、穀物、茶などを南北に運ぶ幹線ルートだった。また長野の善光寺参りの旅人が利用し「善光寺街道」とも呼ばれ、多くの旅人が行き交った。


 春日井市観光協会の下街道散策マップはこちら。

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 ウォークラリーはJR春日井駅から北西に少し歩いて、下街道に入りJR勝川駅までほぼ線路と並行している街道を歩く。


 午前9時過ぎにJR春日井駅に到着。

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 駅北口を出ると、右手にウォークラリーのスタート地点の正栄寺がある。

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 境内には高さ10メートルの巨大な弘法大師の像が建っている。春日井駅前大弘法だ。

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 昭和2年(1927)12月に、地元の請願が実り中央線鳥居松駅(現・春日井駅)が新設された。弘法大師像は同7年4月に駅前のシンボルとして建立された。工事には地元の人々も奉仕、庄内川から取れた小石一つ一つにお経を書き入れて、コンクリート造りの立像に使用したという。

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 お寺の前には、ブースが設けられウォークラリー用のマップが置かれていた。

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 マップに書かれた15のチェックポイントでスタンプを押していき、ゴールすれば記念品がもらえるという。

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 わくわくするなあ。マップを良く見ると、春日井市観光協会の散策マップのルートとは微妙に違うので注意しよう。
 正栄寺を出て、駅前の中央通を北西に進むと中央通北の交差点がある。左右の道が下街道で、ウォークラリーのルートは交差点を左折して南西に行く。道幅がそれほど広くなくて、少し蛇行している。旧街道の風情が残っている。この辺りは「四九の市通り」といって4と9の付く日に市が出る。

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 少し歩くと右手に観音堂があった。

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 馬頭観音や西国三十三観音など10体の石仏が安置されている。

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 さらにぶらぶらと歩いていくと街道沿いに古いお屋敷がある。春日井市立郷土館だ。

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 江戸時代末期に酒造業飯田重蔵が建てた離れ座敷で、明治13年(1880)には明治天皇がご巡幸の際に休憩している。下街道などの民俗資料などを展示。

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 こちらは江戸時代から地元に伝わる「虻凧(あぶだこ)」。美濃和紙を使っており、名古屋古流凧の原型といわれる。

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 庭には旅人たちを案内した道標が集められている。

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 居間には大きな蓄音機が置かれていた。ボランティアガイドの男性が「大正時代のものだよ」と教えてくれた。

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 かたわらに「リクエスト曲集」があったので、「聞けるんですか?」と聞くと「いいよ」と男性。

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 私は、旅人らしく春日八郎の「赤いランプの終列車」をリクエストすると、男性は古いレコードから選び出す。蓄音機のぜんまいをぐるぐると回し、針をレコードに落とす。


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 「白い夜霧の灯りに濡れて
 別れせつないプラットホーム
 ベルが鳴る ベルが鳴る‥」
 
 曲に合わせて鼻歌を歌いながら展示された古の旅道具などを見て周った。

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 郷土館を出て、さらに下街道を歩く。春日井市の繁華街を走る県道春日井一宮線の鳥居松南交差点を渡ってすぐの右手に古いお堂を発見。

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 天王社、熱田社、秋葉社を祀ったお堂で、江戸時代と明治時代の年号が刻まれた一対の常夜灯がある。かつて夜道を行く旅人らを照らしていた常夜灯だ。


 商店が途切れて、民家の続く下街道を行くと桂林寺がある。

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 寛文11年(1671)に建てられたと伝わるお寺。当時、この辺りには桂の木が茂っていて、それを用材にして建立したことから、この名が付いたという。スタンプ用のブースにはウォークラリー参加者向けに、さまざまな川柳の書かれた小さな色紙が置いてある。私は、こんな句を選んだ。

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 さらに進むと八幡社。

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 境内は広く、大相撲名古屋場所の時には春日野部屋の宿舎になる。

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 下街道は、いよいよ勝川駅前の繁華街に入る。駅前の通りを少し北に行くと勝川大弘法のある崇彦寺がある。

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 大弘法像は高さ18メートル。昭和3年(1928)に地元住民が資材を投入して建立。縁結び、学力向上にご利益があるという。

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 崇彦寺から勝川駅までの通りでは勝川弘法市が開かれていた。地元商店街がウォークラリーと同じ毎月第3土曜日に開催。通りいっぱいにグルメやグッズのブースが出て大賑わいだ。

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 その一画に設けられた弘法市本部がウォークラリーのゴール。ここで最後のスタンプを押してもらう。記念品は崇彦寺の遍路手形と地域通貨「アトム通貨券」50馬力(50円分)。やったね!

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 スタンプという目標があることで楽しくて、疲れを感じさせないウォークラリーだった。

イベント名
下街道ウォークラリー
問い合わせ
春日井市商店街連合会
電話
0568-84-8848(月~金午後10時~午後4時)


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