戦国武将のふるさとを行く(あま市)~小六と鉄地蔵の巻

投稿者名 : 長坂 | 日時 : 2011年11月08日 06:42

 蓮華寺の次に向かったのは法蔵寺である。蓮華寺から東に1キロちょっと。やはり田園地帯にある。

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 浄土宗珠応山法蔵寺―。永禄7年(1564)に僧永照良慶によって創建された。

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 本尊は鉄造地蔵菩薩立像。鉄製の地蔵で、国の重要文化財である。

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 尾張地方には鉄仏が多く、稲沢市の長光寺六角堂の鉄地蔵は以前、このブログでも紹介した。
 法蔵寺の鉄地蔵は右肩背後にある銘によると寛喜2年(1230)、鎌倉時代初頭の作である。長光寺のものよりも5年前に作られたことになる。

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 お顔の輪郭は劣化が進んでいるが、ところどころに金箔が残り、往時の絢爛たるお姿がしのばれる。

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 さて、この鉄地蔵には蜂須賀小六に関する驚くべき寺伝がある。

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 鉄地蔵はもともと蓮華寺の東門近くに安置されていたが、桶狭間の戦い(1560)の折に小六が戦勝祈願に持って行こうとした。
 しかしあまりに重く、鉄地蔵の錫杖(しゃくじょう)を持参したというのだ。

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 その後もいくたの戦乱を駆け抜けた小六の傍らには常にこの錫杖があった。そして蜂須賀家の家宝となり、阿波(徳島県)の如意輪寺に寄進され現在も保管されている。平成14年(2002)には同寺から442年ぶりに「里帰り」を果たしている。


 一方、錫杖をなくした鉄地蔵は村民たちによって祀られることになり、そのために建立されたのが法蔵寺である。
 なんとも豪快で人間味のある伝説を知ると、蜂須賀小六がかつてこの地を駆け回った身近な人物として迫ってきた。


 法蔵寺を後にして、同寺南にある「あま市美和歴史民俗資料館」を訪ねた。

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 ここは1階に「米づくりと昔のくらし」をテーマに農機具などを展示、2階に郷土の偉人たちの資料が展示されている。
 こちらが小六の肖像画(徳島市史からの模写)。

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 こちらが嫡子家政の肖像画(同)。

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 11月29日まで企画展「福島正則とあま市の戦国武将展」が開催されている。(2011年10月21日取材)
=続く=

【法蔵寺】
住所
あま市中橋郷中43
問い合わせ
052-442-8522(あま市美和歴史民俗資料館)


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