夏だ!海だ!伊勢湾フェリーでのんびりクルーズ

投稿者名 : 長坂 | 日時 : 2010年07月13日 11:11

 夏と言えば海―。といってもマリンスポーツではしゃぐ年齢でもない。三重県鳥羽市まで伊勢湾フェリーなどを利用してのんびりと船旅を楽しむことにした。知多半島の真ん中あたり、河和港から名鉄海上観光船の高速船で渥美半島の伊良湖港に渡り、そこから伊勢湾フェリーで鳥羽港へ―という計画だ。(2010年7月8日取材)
 名古屋から電車で名鉄河和駅へ。ここから河和港の高速船乗り場へ無料バスが運行しているが、少し時間があったので乗り場まで歩いた。といっても5分ほどの距離だ。

IMG_6962.jpg

 午前10時15分の定刻に高速船は河和港を出航。

IMG_6964.jpg

 三河湾に浮かぶ日間賀島、篠島に寄港して11時過ぎに伊良湖港に到着。高速船の発着場所は「道の駅伊良湖クリスタルポルト」前の伊勢湾フェリー乗り場のすぐ近くだ。しかしフェリーの出航まで1時間ほどあるので昼食を済ませてしまおうと考えた。

IMG_6971.jpg

 伊良湖といえば本ブログライターたちの共同企画「渥美半島どんぶり街道・食べ尽くし」が進行中。私も参戦すべく、「どんぶり街道」参加店の「お食事処 みなみ」の大アサリ丼を賞味することにした。
 「みなみ」はクリスタルポルトから歩いて10分ほど。注文して待つことしばし、大アサリ丼とご対面。

IMG_6967.jpg

 あれれえ~。大アサリ丼といえば佐久島で食べた、大アサリのフライをカツ丼のように卵とじにした丼ものをイメージしていたが、「みなみ」の大アサリ丼は大アサリがフライではなくてむき身!「みなみ」のご主人・小久保好章さんによると3年前に考案。「大アサリのむき身1個半を一口サイズに切って、しょう油ベースのだし汁で煮て卵でとじたもの。貝のアクを消すためにショウガをだし汁に入れてある」と小久保さん。

IMG_6968.jpg

 なるほど。早速いただく。うまっ! 貝のむき身のぷりんとした口当たりとともに、貝の旨み、卵とご飯の甘さ、しょう油の甘じょっぱさが口内で絶妙のハーモニーを醸しだす。フライの大アサリ丼以上に濃厚な貝の旨みが味わえて、貝の歯ごたえも柔らかい。あっという間に完食だ。

IMG_7092.jpg

 伊良湖港に戻った私はクリスタルポルトで伊勢湾フェリーの乗船券を購入。同フェリーには周辺施設や他の交通機関とのお得なセットがいろいろあるが、私が今回購入したのは「デークルージング」という乗船券。伊良湖―鳥羽を大人1800円という格安で往復できる(車なしの徒歩)。今回のように、このチケットで伊良湖から鳥羽に行った場合は鳥羽港のフェリーターミナル内のみ下船可能。復路は同じ船となる。出航までにターミナルでおみやげを買うことができる。

IMG_7086.jpg

 いよいよ乗船―。伊勢湾フェリーの船は「伊勢丸」「知多丸」「鳥羽丸」の三隻だが、私が乗り込んだのは「伊勢丸」。総トン数2333トン、航海速力17・5ノット、旅客定員500人、バス11台、乗用車43台、バイク10台を積載できる。

IMG_6973.jpg

 客室部分は2階建て。1階は普通客室―。この日は梅雨の晴れ間で蒸し暑かったが、船内はクーラーが効いていて快適だ。

IMG_6984.jpg

 売店ではお土産やコーヒーなどを販売している。

IMG_6982.jpg

 座敷席もあって、テレビを見ることができる。

IMG_6986.jpg

 寝転んで、マリナーズのイチローが出場している大リーグ中継を見ていたら出航時間となった。デッキに出ると伊良湖港がどんどん遠ざかる。フェリーは横揺れせずになめらかに進む。潮風が心地良い。晴れて視界が良い。まもなくして前方に三角形の島が見えてきた。神島だ。

IMG_7002.jpg

 三島由紀夫の名作「潮騒」の舞台になった島である。この辺りの海域ではフェリーからイルカを見ることができる。乗組員が発見すると船内放送で案内があり、減速航行してくれるという。「航行中にずっと、イルカがいないか海面に目を懲らしているお客様もみえますね」と売店の女性が教えてくれた。  写真は以前、伊勢湾フェリーの藤本隆史船長が撮影したイルカたち―。

iruka.jpg

 伊勢丸の後方デッキにはベンチがあって、お客さんたちが海上から見える180度の絶景を楽しんでいた。

IMG_7077.jpg

 私が船で一番好きな場所だ。ことに、船尾から見る航跡は飽きることがない。

IMG_7001.jpg

 船尾から吐出される白い泡が帯状になって、何も無い海上に「道」ができる。その向こうに海が広がっている。
 まもなくして前方に島影が見えてきた。右手に答志島、左手に菅島、そして小さな無人島...。鳥羽沖に浮かぶ島々の間をフェリーは進む。

IMG_7023.jpg

 島々の入り組んだ入江を見ていると、かつて鳥羽が水軍の拠点であったという歴史を思い起こさせる。

IMG_7033.jpg

 特別に操舵室を見せてもらった。

IMG_7059.jpg

 伊良湖出航から1時間弱、鳥羽港に到着した。

IMG_7056.jpg

 伊勢湾フェリーは存廃問題が持ち上がっている。「問題が持ち上がった後の今年のゴールデンウイークから一般の徒歩(車なし)のお客様が増えました。船内で記念写真を撮られる方も多いです。海上は渋滞がなく、景色も良くて、運が良ければイルカも観察できます。船旅を楽しいでほしいですね」と同社の稲吉康司取締役営業部長。


 鳥羽は水族館など見所の多い観光地だが、今回はターミナル以外は下船できないクルージング。船内で稲吉さんのお話を聞いていると出航時間の午後1時40分となり、船は鳥羽港を離れた。

IMG_7063.jpg

 せっかくなので復路は客室2階の特別室(大人320円)で過ごすことにした。

IMG_6979.jpg

 特別室は前方と後方に分かれていて、ソファーやテーブルのラウンジになっている。ゆったりとソファーに体を沈めて本を読んだ。時折、船窓からイルカを探した。

IMG_7012.jpg

 特別室からは前後、右舷・左舷のデッキに出ることができて一際ゴージャスな船旅気分を味わえた。

IMG_7073.jpg

 
問い合わせ
伊勢湾フェリー
電話 0599-26-7600
お食事処 みなみ
住所 田原市伊良湖町宮下2875-6
電話 0531-35-6712
田原市観光協会
電話 0531-23-3516


関連記事

トラックバック

この記事へのトラックバックURL: http://www.lets-go-aichi.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/394

コメント

Author Profile Page 長坂 からkingへの返信 | 2010年7月23日 11:33 | 返信
船旅は電車、車とはまた違う趣がありますね。子供にはインパクトが強いと思います。伊勢湾フェリーは一つの「文化」であると思います。三重県と愛知県の両方の旅行が楽しめるという点でも魅力的です。夏休みに多くのご家族に是非体験して欲しいです。

king | 2010年7月22日 19:06 | 返信
伊勢湾フェリーは私が子どものころから家族で旅行する際によく使いました。存廃問題が持ち上がってるとは知りませんでしたが、あの船の眺めは実にすばらしいものです。次の世代にも伝えるべきもののひとつとして、なくなってほしくはないものです。

コメントを入力する

  

このページの上へ