知多木綿のふるさと 知多市・岡田のんびりウォーキング

投稿者名 : マツモト | 日時 : 2010年04月16日 10:00

(取材日:2010年4月11日)

◆かつて機織りが盛んだった知多市・岡田
定期的に「ああ~古い街並みを、ただのんびりお散歩したい...」という欲求にとらわれるマツモト。「どこかに落ち着いた、いい場所はないかな~」と探していたときに、ふと思い出したのが、知多市の岡田地区。以前、佐布里池梅まつりを取材した際に、『岡田の古い街並を散策してみませんか』という見出しのついたウォーキングマップを入手していて、とても気になっていたのです。
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この地域は、知多木綿発祥の地として江戸時代から昭和20年ごろまで機織りが盛んで、土蔵や板塀、明治時代の建物などが今も多く残っているのだそう。そうだ、ここに出かけてみよう! おりしも4月11日の日曜日は、「岡田春まつり」が開催されるそうで、これはグッドタイミング。古い街並みの途中では機織り体験もできるというので、さっそく予約して出発です。

◆いきなり3台の山車に遭遇
4月11日、自宅を出たときにはあいにくの雨でしたが、名鉄・朝倉駅から知多バスに乗り、岡田春まつり会場が目の前の「大門前」停に到着したころにはすっかり晴天に。バスを降りたとたん、突如賑やかな色彩が目の前に溢れました。はっぴを着た人の群れ、そして集結した3台の山車です。
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岡田春まつりは、毎年4月16日に一番近い日曜日(ただし16日以前)に本祭が開催されます。「日車」「雨車」「風車」の3台の山車が出て、例年、不思議なことに先車(先頭になる山車)になった年の車の名前と、まつり当日の天候が合致することが多いのだそう。今年の先車は「日車」です。たしかに、晴れましたね~! 3台の山車には木偶(でく)と呼ばれるからくり人形が乗っていて、午前と午後、それぞれ趣向を凝らした演目を披露していました。
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いずれも、この日1日しか見られないなんてもったいない上演内容。午後には豪快なねじ回しもあり、春祭り広場一帯は熱気と人の笑顔がいっぱいでしたよ。
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◆静かな古い街並みを、のんびり歩く
お祭りパワーに触発されていきなりテンションが上がってしまいましたが、このへんでクールダウン。さっそく本来の目的、古い街並みを歩くとします。

今回、街並み散策は知多バス「岡田」のバス停近く、「おかき屋辰心」さん(工場直売のおかきが人気!)の向かいあたりからスタート。細くゆるやかなカーブ・坂道が続きますが、スタート地点からすでにこんな魅惑的な古い建物が続きます。
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まずは一番手前にある黒い建物が、気になりませんか? こちらは竹内康裕邸「なまこ壁の蔵」。蔵に施してある独特の黒塗りひし形模様の壁が"なまこ壁"と呼ばれるもの。何度も塗り重ねられ、大正9年に完成したそうです。見た目がなまこに似ているからなまこ壁と呼ばれるんだそうですが......これ、似てますか!? なまこに。とりあえずなまこよりも確実に渋く、しゃきっとしてます。
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そして、こちらは知多岡田簡易郵便局。明治32年に開設され、いったんは閉鎖されたのですが、平成5年に復活。この日は日曜日で閉まっていましたが、今もちゃーんと郵便局として機能しているんですよ。丸ポストもかわいいです。
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散策路内にある岡田神明社、慈雲寺などの神社仏閣を含め、すべての歴史的建造物をゆっくりめぐると2時間。お祭り広場手前までのエリアをさくっと1周すれば30分。自分の都合に合わせて、好きなように散策できます。どこを歩いても絵になる風景ばかりで、写真を趣味にしている人にもオススメです。

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◆ところで知多木綿とはどんなもの?
さて、先ほどあえて紹介を飛ばしましたが、古い街並みの入口、なまこ蔵と岡田簡易郵便局の間に、手織りの里「木綿蔵・ちた」があります。
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この建物はもともとは木綿の反物を保管する木綿蔵で、明治中期に木製の動力織機を発明した竹内虎王が明治元年に建てたものだそう。知多半島に残る木綿蔵は、今ではわずか数棟のみ。この建物も取り壊される寸前でしたが、岡田街並保存会によって保存が決まり、平成7年に現在の木綿蔵・ちたが誕生しました。ここでは伝統の知多木綿を使ったオリジナル製品の展示販売のほか、古いハタゴを使っての機織り体験ができます。
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機織りの指導を兼ねた女性ボランティア24名で運営していて、お願いすれば、太い梁を残す2Fの様子も見ることができますよ。

ところで知多木綿の特徴って何なのでしょうね? 藍染で縞模様のものをよく見かけるのですが、この縞模様は知多木綿ならではもの...?

「いいえ。もともと江戸送りをしていた知多木綿は生白(きじろ)木綿といって、白い反物だったんですよ。江戸中期には、晒(さらし)技術を導入した『知多晒』が誕生し、その品質は日本一とうたわれたこともあります。藍染の縞木綿は、家(うち)織りといって、自宅で自分たちが農作業のときや普段着として楽しむために織られ始めたものなんです」とおっしゃるのは、この日、機織り指導をご担当くださった大沢都さん(写真左)と、山田早苗さん(写真右)。
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藍染の縞木綿といえば、愛知県にはほかに三河木綿もありますが、性質上、知多木綿との大きな違いはなく、どうやら産地の違いによって名称が違ってくるようです。

◆ハタゴを使って、わくわく機織り体験!
では、さっそく機織り体験をしてみましょう! 今回マツモトが選んだのは、コースター(体験料・材料費込みで220円)。初めてでも15~20分で織りあがるのだとか。縦糸はあらかじめハタゴにセットされているので、横糸をこのかごの中から選ぶところからスタートです。マツモトは、右下にちらりと写っている白っぽい糸をチョイス。この時点ではまったく仕上がりの予想がついていません。
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体験はコースターのほか、ランチョンマットやテーブルセンターなどの大物にもチャレンジできます。予約がなければその場で体験することもできますが、絶対体験して帰りたい!という人は、ハタゴの台数の関係上、予約してお出かけすることをオススメします。マツモトより先に小学生の女の子2人がコースターづくりに取り掛かっていましたが、2人とも飲み込みが早くて手際がいい!! 
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「足元の左右に、踏木がありますよね? まずは右側の踏木を踏んで、右から横糸を通します。縁どりの長さを短く揃えてから、1回、かまち(縦糸を整えるための可動性の枠)をトン、と手前に引きます。そうしたら今度は左足に踏み変えて、2回、トン、トン。左足を踏んだ状態で、今度は横糸を左から通して、トン。足を右に踏み変えてトン、トン。これを繰り返していけば、織りあがっていきますよ」(山田さん)

スーッ、トン、トントン......。山田さんが見本で見せてくれた動作はとても静かで早いのに、マツモトの挙動はぎこちないの極み(笑)。でも、ちゃーんとできましたよ。オリジナルコースターが。
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マツモトが選択したハタゴにセットされていた縦糸は、無地のもの。縞模様だと、また違った仕上がりになるようです。完成品はもちろん持ち帰ることができます。昔ながらのハタゴを使っての貴重な体験ができるうえ、体験料220円だなんて、とっても安い! リズムに慣れたかな、と思った頃に完成してしまったので、次回はぜひ、縞模様のランチョンマットあたりに挑戦しようと思います(体験料は、作品のサイズによって異なります)。

街並み散策も、機織り体験も楽しめる知多市・岡田。なかなかオトナな感じの、渋いお散歩コースです。人ごみを避けてのんびり休日を楽しみたい人には、オススメの穴場ですよ。

「手織りの里 木綿蔵・ちた」
住所:知多市岡田字中谷9
TEL.:0562-56-4722
ホームページ:
http://momengura.cside.ne.jp/
蔵開き時間:10:00~16:00
定休日:毎週水・木曜日、毎月最終月曜日、年末年始

★関連情報が愛知県観光協会の「観光ガイド」サイトに掲載されています。


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