(取材日2010年2月20日)
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「豊田プロジェクト=前編」から約2週間。再び豊田市の喜楽亭を訪れました。
後半の展示「知覚の扉Ⅱ」が始まったのです。
先週までの「とよたアートナウ」は机をモチーフに、アートと建物のコラボレーションを行いました。
今回も楽しみです。
「知覚の扉Ⅱ」の展示担当は豊田市美術館の皆さん。
美術館のほうでは所蔵作品を中心とした「知覚の扉Ⅰ」を開催中です。
こちらの記事も読んでいただけると、うれしいです。
では喜楽亭の展示を見てみましょう。
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今回も玄関を入ると、靴も脱がずに、すぐ左の部屋を見てみます。
山極満博さんの作品がありました。室内で天井を見上げると、つららのようなものが。
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隣の部屋は中西信洋さん。
アクリルに貼られたフィルムが幾層にも重ねられ、淡い光で下から照らされています。
中西さんの作品を覗き込む時は、どうしても息をつめてしまいます。
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石田尚志さんの作品。
襖の映像が変化すると、床に並ぶ書も刻々と変わっていくような気がします。
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フィルムにより、廊下が黄色い視界に。
和田みつひとさんの作品です。
半月前にも歩いた廊下ですが、まったく違う印象になってしまいました。
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部屋の中は梅田哲也さんが、展示しています。
廊下からの黄色い光と相まってか、ノスタルジックな気持ちに。
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浴室。浴槽の上の水槽に、金魚が泳いでいます。
けっこう大きな金魚です。少しグロテスクにも見えます。
銅金裕司さんの作品「金魚とエルゴート仮説」。
鑑賞者する皆さんが上を見上げているので、記者も天井を見る。
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上には映像が二つ投影されていました。
銅金さんがいらしたので、お話を聞いてみます。
銅金さんによると「左がアナログな映像で、右がデジタルな映像」とのこと。
左は目の前で泳いでいる金魚の姿を、そのまま上に映しています。
さらにライトの前を泳ぐ金魚の影が時折、重なります。
右はコンピューターに保存してある、少し前の映像を投影しています。
少しずつ時間の違う、同じ金魚が浴室の中を同時に泳いでいるのです。
モチーフに金魚を選んだ理由も教えてくれました。
「金魚は元々は鮒をいじって作られてきた魚です。目が前側にあったり、まるで爬虫類に無理やり改造されたようにも見えます。個人的には魚類が両生類に進化した長大な時間が、金魚に凝縮されている気がするのです」
この金魚は銅金さん自ら育てたそうです。
「金魚を育てるのは得意です」と笑う。アーティストって凄い、と思いました。
あらためて、じっくり鑑賞。
複数の姿を同時に鑑賞すると、存在感のある大きな金魚が、あいまいなものに感じてしまう。
不思議な作品です。
2階へあがります。
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小島久弥さんが展示する部屋は暗闇。床を照らした小さな光を見ていると、少しずつ床の間に柔らかい光が広がっていきます。
記者は初日の出を眺めるような心持ちで、見守っていました。
それにしても「知覚の扉Ⅱ」は光や映像をいかした作品が多いので、記者のような未熟なカメラマンには、写真撮影が難しい。
ぜひとも豊田市まで見に行って鑑賞していただきたいものです。
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さっきまで誰か寝ていたような布団。
岩崎貴宏さんの作品です。
布団や枕の上に、小さな白い塔のようなものが建っています。
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隣の部屋は名和聡子さんの作品「依存症」。
上に隠れた身体の存在を思うことができます。
引き付けられる絵です。
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この部屋はまだ展示していないのでしょうか?いいえ違います。
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よく見ると、天井から吊るされた電灯が他の部屋と違います。
荒神明香さんの作品「室内灯内室」です。
廊下にもいろいろな作品があるので、探してみてください。
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庭にも出てみましょう。
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山極満博さんの作品を見つけることができます。
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作品と美しい庭を堪能してください。
さて、今日は美術館の庭で、大巻伸嗣さんのシャボン玉を使ったイベント「メモリアル・リバース」も行われます。
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開始30分ほど前に美術館の庭に行くと、大巻さんがスタッフの皆さんと準備中。
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大巻さんにご挨拶をしている間にも、どんどん人が集まり、池の周りは親子連れでいっぱいに。
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これがシャボン玉を噴き出すマシーン。スタッフが横で待機しています。
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大巻さんが皆さんにご挨拶。いよいよスタートです。
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午後2時。一斉にシャボン玉が飛び出しました。
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すぐにシャボン玉に集まる子どもたち。
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シャボン玉、子どもの歓声、お母さんのシャッター音。どれも止まりません。
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いつもは穏やかな美術館の庭が、冬の午後、いきなりファンタジックな世界に。
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30分間のシャボン玉アート。
これだけ時間をいただければダメカメラマンの私も、いい写真が撮れちゃいます。
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老若男女、みんな微笑んでいます。
素敵な時間を味合わせていただきました。
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美術館入り口にある市川平さんの「コンタクト・ドーム」に入ってから、帰る人も。
今日は光がいい感じに入ってきて、きれいです。
ふとカメラを見ると、レンズにシャボン玉の跡が。
「カメラ、掃除しなきゃ!」と、なぜか笑顔でつぶやく私。
しょうがない。今日はとにかく楽しかったのだから。
◆ 豊田プロジェクトの今後の予定
大巻伸嗣「メモリアル・リバース」
3月13日(土)14日(日)午後2時から午後2時30分
豊田市美術館の庭
アーティスト・トーク:小島久弥、中西信洋、山極満博
3月14日(日)午後3時から午後5時
豊田市美術館講堂
銅金裕司ワークショップ「みんなで植物の声を聞こう」
3月7日(日)午後2時から午後3時
豊田市美術館アトリエ
(定員20人。受付0565-34-6610)
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