(取材日 2010年1月9日)
さて円頓寺近辺3か所の作品群を見終えた記者は、堀川に沿って次の会場まで歩いていくことに。「堀川プロジェクト」ですから、川も堪能しないと、もったいないですよね。
ここは円頓寺最寄りの五條橋。
しばらくは川と歩道の間に建物があるので、町並みを見て歩きます。
錦橋のあたりから、納屋橋まで川に沿って歩けるようになりました。
納屋橋まで来ると、次の会場「ほとりす なごや納屋橋」が見えてきます。
「ほとりす」は地産地消がテーマのお店。1階がカフェ、2階がレストラン。
堀川の景観を楽しみながら、地元の食材を味わえます。
食器や内装も地産にこだわっているそうです。
1階カフェの壁に伊藤里佳さんの作品が展示されていました。
作品に当てる灯りとカフェの照明のバランスが、とても素敵。
伊藤さんの作品は、1月12日以降は東陽倉庫テナントビルで展示されています。
道を挟んで「ほとりす」の正面にあるのが「ナゴヤインドアテニスクラブ」。
スポーツクラブでアートを見るのは、初めてです。
中に入ると、ロビーに原裕治さんの作品があります。
人間の手で作ったものなのに、自然界の姿そのもののように見えてしまいます。
練習場には山田純嗣さんの作品。
野球だとピッチングマシーンですが、テニス練習用は「テニスマシーン」と呼ぶみたいです。
たくさんのアートに囲まれて「いつもと違う」と、マシーンが立ち尽くしているように見えます。
このままボールを打ち出せるのか、気になります。
三宅沙織さんの作品。
額に入れた絵は床に置かれ、壁の絵はピンで留められているのが面白い。
さらに奥の暗がりでは諏訪望さんの映像インスタレーション「Tennis Court Program」を見ることができます。
最後に訪れたのは「東陽倉庫テナントビル」。
ここはかつて「トーヨーボーリングセンター」でした。
最後と安心してはいけません、ここには、かなりの数の作品が待ち構えています。
大島成己さんの「Reflections」は、ガラスに映りこむ反射現象を取り込んだ作品。
直接映ったもの、反射したものが重なって、不思議な奥行きを感じます。
これをさらに記者が写真に写し、館内の照明も映りこんでいるし、もう何がどう写っているのやら。
お願いだから、実物を見に行ってください。
これは加藤マンヤさんの作品「視力検査」。
「2.0」のあたりは記者の視力では見えませんでしたが、それでも鑑賞したことになるのでしょうか。
加藤さんの作品はどれも、一目見た瞬間にアーティストの楽しい企みが、鑑賞者まで届きます。
阿部大介さんの作品は、蘇生し、変容していくイメージ。
じっと鑑賞している間にも、ソファーや衣服から何かが発生中のような錯覚が起こります。
何気ない廊下かと思えば、足元から光が。
池田朗子さんの作品です。
床までしゃがみこんで見なければなりませんが、ぜひ見てください。
気持ちよくて美しいです。
村田千秋さんの作品です。
中空に浮かぶ鉢から伸びた枝が、床に届いています。
果実は枝を離れ、床に散らばっています。
繊細なバランスに、息を潜めて鑑賞。
ボーリングのボールを使った西村正幸さんの作品。
タイトルは「ここがボーリング場だった頃、僕は何を思っていたんだろう」。
眺めていると、タイトルそのままの思いが浮かんでくるのが、何とも凄いのです。
これだけ書いても、東陽倉庫の作品は、半分も紹介しておりません。
本当にたくさんあるのです。
満足感に包まれ、ビルの外に出る。
目の前には堀川の流れ。
ゴンドラに乗っている人達がいます。
緩やかに移動するゴンドラをしばらく眺める。
「いったいどの作品を紹介したらいいのだろう」とつぶやきながら、取材時間は終了。
まったくもって次のプロジェクトも楽しみです。
堀川プロジェクトは3月7日まで。
堀川プロジェクトの今後の予定。
◆まことクラヴ(ダンス・パフォーマンス)「まことクラヴかけぬけ下町商店街」
2010年2月11日(木・祝)13時~、15時~(2回公演)
円頓寺商店街
◆コマツアイ(ダンス)、山田亮(音楽)「退屈なハナシ」
2010年3月7日(日)13時~、15時~(2回公演)
伊藤家蔵&庭
◆ 太田一也(チェロ)、鈴村由紀(ダンス)
2010年3月7日(日)16時開場、16時30分開演
ほとりすなごや納屋橋
椅子席は500円(ケーキセット付、定員80人)、立見席は無料。
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小牧やっとかめ | 2010年1月22日 22:15 | 返信
(前編から)
ここでは、作品そのものよりも、「東陽倉庫テナントビル」の建物自体に興味を感じました。
会場の案内図を見ていないと、どこに自分がいるのかわからなくなって、まるで迷宮に足を踏み入れたかのような非日常的感覚に襲われました。
作品数も多いですし、もう一度行ってみないと感想がまとまらないと思いました。
後編にもコメントありがとうございます。東陽倉庫テナントビルは、外からイメージした広さと、中を歩いた時の感覚がまったく違うので不思議でした。ビルを出て、変わらぬ街並みを見ると、少し安心したことを思い出します。また気になる記事があれば、コメントよろしくお願いいたします。