(取材日 2009年12月20日)
とある日曜日。記者は「水郷の町」こと蟹江町に降り立ちました。
まず最初に向かった場所は「蟹江山常楽寺龍照院」。
目当ては国の重要文化財「十一面観音」です。
かつては60年に1度しか見ることができませんでした。
平成17(2005)年から毎月18日の縁日に公開するようになり、現在は毎月第3日曜日に公開しています。
![]()
敷地の中に入ると「かにえガイドボランティア夢案内人(ゆめあないびと)」の皆さんがいました。
町内にある様々な名所を無料で案内してくれます。
ガイドの加藤さんに「龍照院をスタートに、蟹江町の魅力を撮影したい」とお願いしてみました。
当ブログでは初紹介になる蟹江町。
まずは「水郷の町」の美しさを堪能してみようということに。
ガイドの皆さんの脇では、地元出身で新選組隊士だった佐野七五三之助にちなんだあめが売っていました。
「かにえの塩玉」「かにえのみそ玉」を購入。一袋100円です。
![]()
![]()
龍照院。天平5(733)年に行基により創建され、寿永元(1182)年に木曽義仲により再興されたと伝えられています。
![]()
境内にある十一面観音の宝物殿です。
万全の耐震構造で、像を守っています。
![]()
ご本尊の十一面観音に対面しました。
![]()
十一の顔は世界を見渡すために、全ての方向を向いているそうです。
その後光はあまねく人々を照らしています。
取材の最初から何かをやり遂げたような澄んだ心持ちになりました。
いけない、いけない。これから町歩きです。
![]()
龍照院を見る時は、ぜひ隣にある「須成神社」も見てください。
こちらの本殿も国の重要文化財なのです。
![]()
向かって右側は冨吉建速神社。祭神は素盞鳴尊。
左側が八劍社。祭神は草薙神霊と熱田五神です。
いよいよ蟹江の町を歩きます。
佐野七五三之助の墓は須成神社を出て、天王橋を渡ってすぐとのこと。
![]()
天王橋の上から蟹江川を撮影しました。
右に見えるのは8月の第1土曜日から翌日にかけて行われる須成祭の「車楽(だんじり)船」。
祭では高砂人形、梅花、桜花などを乗せ、蟹江川を進みます。
![]()
墓はとても細い路地を進んでいった先にありました。
ガイドボランティアに頼まないと、少し迷うかもしれません。
佐野七五三之助は天保5(1834)年、須成村の神職、寺西伊豫守家班の嫡子として生まれ、嘉永3(1850)年に尊皇攘夷を志し、江戸へ出ました。
伊東甲子太郎らとともに新選組の隊士になったのは元治元(1864)年。
慶応3(1867)年、新選組総員の幕臣取立てに抗議し、離脱を企てるが叶わず、京都守護職邸で自刃。
34歳の人生を終えました。![]()
御葭橋まで来ました。
この橋は巻き上げ橋ですが、上に上げるのは須成祭の巻藁船や車楽船が通る時のみ。
撮影日和のいい天気。未熟な腕のカメラマンにはありがたいです。
水面に映った橋が美しい。
![]()
川沿いの道は観光のための遊歩道ではなく、街の人が生活で使っている道路。
自転車で通り過ぎながら声をかけてくる人もいます。
奥の建物は「山田酒造」の酒蔵です。
![]()
子供達が学校に向かう橋もあれば、地域を繋ぐ動脈になっている橋もある。
橋は蟹江町には、無くてはならないものなのです。
![]()
川沿いの排水場。もちろん現役で活躍しています。
川沿いを少しだけそれて「蟹江城址」に向かいました。
![]()
北条時任が永享年間(1429~1440)に築いた城塞を、斯波氏、織田氏が改修したと言われています。
天正12(1584)年に豊臣秀吉の軍と織田信雄、徳川家康連合軍が戦った蟹江合戦で落城。
翌年に天正大地震があり、壊滅し廃城となったそうです。
それにしても、この日はどんな方向を撮っても空がきれいでした。
![]()
再び川沿いを歩く。
しばらく歩くと存在感のある建物がありました。
![]()
みりん、清酒四天王などで有名な醸造会社「甘強酒造」です。
創業は文久2(1862)年。
一群の建物が国の登録文化財になっています。
この旧本社事務所は昭和時代初期の建造。
![]()
正面の工場が明治時代、左の土蔵は大正時代の建物。
三つの時代の建物が並んでいるのです。
山田酒造では2010年2月7日、甘強酒造では2月13日に、甘酒のふるまいや酒蔵見学があるハイキング「酒蔵みてある記」が行われます。
7日は龍照院、須成神社などで「新選組蟹江に見参!」、13日は蟹江城址ほかで「今よみがえる蟹江城伝説!」と題したイベントも行われます。
蟹江の町を見ながら歴史ある建物と伝統の味、イベントを楽しんでみてはいかがでしょう。
関連記事

























加藤俊男 | 2010年1月 7日 20:55 | 返信
写真・記事共によく出来ましたね。
蟹江の風情やイベント情報も入れていただき有り難うございました。
タケモトさんの感性豊かな表現が、観光情報の発信に効果的ですね!
続編を期待しています。
コメントありがとうございます。当日、ガイドしていただいた加藤さんですね。本当にお世話になりました。今後とも「Let's Go あいち」をよろしくお願いいたします。