◆ノスタルジック&ロマンチックな『海辺の文学記念館』
八百富神社参拝を終え、再び竹島橋を渡って陸のほうへと戻ります。すっかり身体が冷えてしまったところで、『海辺の文学記念館』をめざします。ここは"時手紙"を出すことができるという、とってもロマンチックなスポット。縁結び祈願をしたあとは、ゆっくり時手紙を書きながら、心身ともにほっこり温まってしまおうという魂胆です。
余談ですがこの時期、竹島橋のたもとにはユリカモメがいっぱい(毎年9月~5月頃までいるそうです)。みんな同じ方向を向いたりしていて一見かわいいですが、うっかりエサをやると、ヒッチコック映画「鳥」のように至近距離まで飛んできて、けっこう怖いです。フン害にも気をつけましょう。
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「海辺の文学記念館」は、竹島橋のごく近く、竹島海岸沿いにあります。もともとはここ、明治末期に建てられた料理旅館『常磐館』の跡地で、建物自体は、当時蒲郡市内にあった岡本医院を模倣復元したもの。常磐館も岡本医院もいずれも美しい歴史的建造物でしたが、残念ながら常磐館は昭和57年に、岡本医院は平成7年に取り壊されてしまいました。
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中に入ってみると、三河木綿の着物を上品に着こなした女性が、にこにこと出迎えてくれました。海辺の文学記念館の案内は、3人の方が交代で担当なさっているとのこと。館内は、ノスタルジックな世界が広がり、一瞬タイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。常磐館や蒲郡ホテル(いずれも現:蒲郡プリンスホテル)で使われていた調度品・食器など、貴重な資料が展示されています。
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館内を隅々までのんびり楽しんでいると、古時計がぼーん、ぼーんと柔らかい音で時を知らせてくれました。――そうだ、時手紙を書かなくちゃ!
◆10年後の未来へ手紙を出すことができる"時手紙"
海辺の文学記念館では、こうした歴史的価値のある資料を見ることができるだけでなく、未来の誰かに向けて、タイムカプセルのように"時手紙"を出すことができる場所でもあります。なんとも夢のある演出で、興味津々!
時手紙は、その場で申し込むことができます。届ける日を何年後に設定するかで料金が変わるシステムで、最高10年後まで指定可能。数年後の自分、あるいは自分の子どもや親へというケースが多いようですが、ちゃんと郵送で届くシステムなので、届け先の住所がわかる人であれば、誰に宛ててもOKです。はがきや便箋、筆記用具などは一通り揃っているので、手ぶらで行っても安心ですよ。
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さっそく申し込んで、机に向かいます。マツモトは、気が短いので5年後に設定(500円)。最愛のパートナーに向けて書きたい!ところですが、そんな相手もいないので、さみしく自分に向けて書くことにしました。最初は短文でいいやと思っていたくせに、気がつけば調子に乗って便箋2枚の大作に(笑)。5年後の自分がどう反応するか、今からとっても楽しみです。
蒲郡市では、絵手紙による交流を深めようと、平成7年から毎年「がまごおり絵手紙大賞」を開催しており、その優秀作品が海辺の文学記念館に展示されています。
展示作品を眺めてみると......おじいちゃんの絵とともに「今日から昔のように名前で呼んでいいですか 妻より」と書かれた作品や、カレーの絵とともに「おばあちゃんちにいくと やさいの大きい ぼくの大すきカレー」と書いてある作品など、どれもにっこりと心があたたかくなる内容ばかり。普通の手紙もいいけれど、絵と短い文章で想いを伝える絵手紙もステキです。今度ここに来たときには、絵手紙を書いてみようかな。
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◆絵手紙のあとは、眺めのいい和室でお抹茶を。
さてさてこの海辺の文学記念館、小さな建物ながらたくさんの魅力がありますが、とくに見逃さないでほしいのが、館内一番奥にある和室。
蒲郡の海の眺めはいにしえから愛されてきて、菊池寛、志賀直哉、谷崎潤一郎、川端康成など、多くの文人が作品の中で描写を重ねてきました。菊池寛が作品「火華」で常磐館を取り上げたということは、彼も絶対ここから海を眺めていたはず。せっかくなので、ここでお抹茶(300円)をいただくことにしました。目の前にあるのは、静かにたゆたう海、そして竹島......。ああ、落ち着く~。なんて贅沢なひととき!
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案内係の方によると、今の季節にはだいたい夕方4:45頃にこのお部屋からきれいな夕日が見られるそうです。私がお邪魔した時間は夕暮れにはまだ早かったのですが、それでも十分素敵な眺めを味わうことができました。本当はこのままこの部屋に住んじゃいたいくらい! でもあとからいらっしゃった方々に絶景をお譲りして、海辺の文学記念館をあとにしました。
夕方の光に照らされた建物も風情があっていいかんじ。良縁ゲットしたら、ぜひとも素敵なカレと一緒に、また訪れてみたいものです。
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★海辺の文学記念館
住所:蒲郡市竹島町15-62
電話:0533-67-0070
HP:http://www.city.gamagori.aichi.jp/sangyo/kanko/bungakukan/
開館時間:9:00~17:00(お抹茶は15:30まで、時手紙は16:00まで)
休館日:毎週火曜日(休日の場合はその翌日)、12月28日~31日
入館無料
●関連情報が愛知県観光協会の「観光ガイド」サイトに掲載されています。
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