(取材日:2011年7月10日)
もともとは1993年(平成5年)、青森県田舎館村から始まったと言われる"田んぼアート"。現在では全国100か所以上の会場で、毎年個性豊かな田んぼアートが展開されています。愛知県内でも数か所で実施されていますが、中でも一番の先輩格が、安城市のふれあい田んぼアート。2007年からスタートし、2008年までは油ヶ淵で、2009年からは会場をデンパークの西側、安城市和泉町七ツ田に移し、毎年楽しい田んぼアートを見せてくれています。
これまでの作品画像を、実施主体のふれあい田んぼアート実行委員会からお借りしました。まずは、初年度2007年の作品からご紹介しましょう。初年度のモチーフは、「かかし」。
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翌2008年は、俵を乗せた「宝船」を描き出しました。この年から、描くモチーフを一般公募するようになりました。この年は約300点の応募があったそうです。
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2009年からは高低差があり、上から全体を眺められる場所を求めて会場が変更に。メインモチーフは、デンパークのシンボルにもなっている「風車」。
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そして昨年、2010年は「機関車」。こうして並べると年々絵柄に遊び心が出て、パワーアップしている感がありますね。安城の田んぼアートには、毎年必ず「日本デンマーク ANJO」の文字を入れているのが大きな特徴です。
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......ときたら今年のデザインが気になるところですが、それはブログの最後にて(笑)。
そもそも安城市の田んぼアートは、どんなきっかけでスタートしたのでしょう?
「農家の仲間でわいわいやっているときに、"今、田んぼアートっていうのがあるらしいぞ。うちでもやるか?"みたいな話が出ましてね。安城にはおかげさまで20~30代の若い世代の農家が育っていて、彼らにとって生きがいになるような何かを作ってあげたかったのと、農業からの情報発信ができたらなあという思いからスタートしたんです」とおっしゃるのは、ふれあい田んぼアート実行委員会の石川さん。
田んぼアートのパイオニア、青森県田舎館村の田んぼアート(←作品、すごいです。まさにアートの領域!)は、そもそも村おこしが目的でした。安城市の田んぼアートには、毎年「日本デンマーク」と入れるのがこだわりポイントですが、それには深い理由があるのです。
「ふれあい田んぼアート実行委員会のメンバーは、農家が主体。安城は、米、麦、大豆など農産物の宝庫で、日本デンマークと例えられる場所です。田んぼアートをきっかけに"農業王国・安城"をアピールし、安城の農産物を全国的に発信していきたいというのが一番の願いなんですよね」(石川さん)
さて、現在の会場はデンパークの西側。作品は、半場川にかかる橋の上からいつでも眺めることができます。
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橋の上には、これまでの取り組みやコンセプト、応募作品などを紹介するパネルが。今年の田植えの日には、昨年ここでとれたお米やもち米を使い、おにぎり配布や餅つきイベントを開催したのだそう。当日は、地元出身の大村現愛知県知事も参加しました。そのときの写真も貼ってありますよ。
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今年は絵柄の公募期間中に、あの東日本大震災が起こりました。そこで急遽、テーマを変更。結果、2011年は「いつかいっしょに笑おう 東日本」の文字と日本列島、ハートを組み合わせた、応援メッセージを込めた田んぼアートになりました。そういえば、このブログで先に紹介した名古屋市港区の田んぼアートにも「ファイト!東日本」の文字が。今年、全体的に応援メッセージつきの田んぼアートが多いのは、安城市のふれあい田んぼアート実行委員会が、日本農業新聞を介して全国の田んぼアート実施団体に呼びかけたことも影響しているようです。
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せっかくなので、7月2日に行われた観察会当時の写真も掲載しておきましょう。高所作業車から撮影したもので、緑、白、黄色、黒のコントラストがとってもきれい。(画像提供:ふれあい田んぼ実行委員会)
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稲穂が実ると、鳥たちが田んぼを狙いにきます。現在、田んぼアートを守るかかしを募集中(応募期間は8月5日まで。詳しくはコチラを参照)。今年は9月17日(土)に収穫祭(稲刈り)を予定しています。当日はデンパークや食品加工などの協力会社も出店し、賑やかなイベントになりそうです。
安城の田んぼアートも、黄色や黒の部分は古代米を使用。稲刈りまではいつでも楽しめますが、見ごろはまさに今。公式サイトに詳細や、現在の様子が紹介されていますので、こちらも参考にしてくださいね。
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