豊橋の夏の風物詩・納涼ビール電車と手筒花火を満喫!

(取材日:2010年8月8日)

◆大人気!『納涼ビール電車』に初乗車
豊橋の『納涼ビール電車』をご存知ですか? 平成4年から走り始め、今やすでに豊橋の夏の風物詩と化した人気イベントです。豊橋駅前から運動公園前までの往復約1時間20分、路面電車(豊橋鉄道市内線)に乗りながらビールやおつまみを楽しもう!というもの。今年は6月18日から9月10日まで、1日2便の運行です。

8月8日(日)・9日(月)、豊橋観光コンベンション協会が主催する特別イベント『手筒花火特別放揚見物・納涼ビール電車』が開催されました。ふだんの納涼ビール電車は上記のような内容なのですが、この両日に限っては途中で手筒花火も見ることができるスペシャルデー。じつはこれ、来年度以降に向けてのテストイベントなのです。「参加者に好評で、諸々の条件が整えば」来年以降、このプランが登場するかもしれない、とのこと。ビール電車と手筒花火、双方未体験のマツモト、これは何としてでも行っておかねば!

マツモトが参加したのは8月8日(日)、18:00スタートの便。乗り場に行くと――おお、前回市電に乗ったときのラッピングとは違う、ビール電車仕様の路面電車がお出迎え。

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さっそく中に入ります。向かい合わせの座席を利用して、真ん中にテーブルをセッティング。ちゃんとテーブルの下には荷物入れがついている、親切設計です。
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天井を見上げると、ちょうちんや風鈴、カラフルなオーナメントが風に舞って、涼を演出。今年の納涼ビール電車は、"花火"がテーマなのだそう。飾り付けもみんな花火の形になってるんですよ。
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納涼ビール電車は、生ビール飲み放題、おつまみ付きです。飲めない人向けに、緑茶も完備。ちなみにソフトドリンク、おつまみは持ち込み可能です。このほか、参加者全員にノンアルコールビールと市電納涼うちわがプレゼントされました。

おつまみが気になる方もいらっしゃるでしょうから、蓋を開けてパチリ。おつまみと書いてあったので、軽食やスナック菓子程度かな?と思いきや、いなり寿司が2つ入った、しっかりしたお弁当。豪華です~。

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さて、出発したら、お待ちかねの乾杯タイムです。この日は会社で予約された方と、豊橋市内に宿泊されたお客様が乗客。いや~、みなさんうれしそう、楽しそう!
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◆今年はすでに満席。予約をゲットするには...

この納涼ビール電車、完全予約制で、申し込みは納涼ビール電車専用ダイヤルに電話する方法のみ。運休日以外、18:00出発と20:00出発の1日2便、全158便が出るのですが、じつはそのうち約120便が発売日当日に予約で埋まり、7月末にすでに全便満席となってしまったんだそうです。すごい人気! 

「5年くらい前から発売と同時に予約殺到という状況が続いていますが、7月中に全便満席になったのは今年が初めてですね。豊橋市内在住で、会社の宴会にとご予約なさるケースがほとんどです。今年は残念ながらすでに全便満席となっているのですが、稀にキャンセルが出ることもあります。ホームページでは1日1回更新して予約状況を公開していますので、今年どうしても乗りたい!という方は、このページをこまめにチェックいただくか、直接電話でお問い合わせください」とおっしゃるのは、豊橋鉄道広報担当の方。

想像以上の人気にご担当者もびっくりといった様相ですが、一度は乗ってみたい噂の納涼ビール電車。来年に向けての対策にしてもよし、あきらめずに今年のキャンセル待ちをしてもよし。みなさんぜひ、がんばって予約ゲットにトライしてくださいね。
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◆手筒花火専用の半纏に注目!
さてさて周りの方たちとおしゃべりなどをしていたら、あっという間に折り返し地点の運動公園前に着き、休憩タイム。車内にトイレはないので、トイレに行きたくなった人は、ここで忘れずすませてください。そうそう、マツモトは乗ったときから隣に飾ってあるコレ↓が気になってしかたなかったんです。休憩中の持ち主をつかまえ、しつこく絡んでみました。

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「これは手筒花火の放揚者が着る半纏(はんてん)。素材は綿100%ですが、柔道着のように分厚い刺子半纏です。絵柄や背中に入れる文字は、組によって違います。リバーシブルタイプの豪華な盛装もありますが、ふだんはじつはぺらぺらの半纏を着るんですよ。なぜって、男気を示すために(笑)。薄いのは当然燃えやすいので、ほら、よく見ていただくと、たくさん穴が開いてますでしょ」とおっしゃるのは、自らも10数年手筒花火の放揚者として活躍していらっしゃる豊橋市産業政策課の野尻さん。

というわけで、こちらが火花で穴の開いてしまった半纏。

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お洗濯してあるのできれいですが、使用直後は黒い焦げ穴でブツブツになってしまうんだそう。それもそのはず、手筒花火の火薬には、鉄の粉も混ざっているから(ちなみに触媒として焼酎も使われています)。竹の筒の中に、弱、中、強の3タイプの火薬、約2400gがイン。これ、たとえるならダイナマイト並みの威力です。そりゃー燃えないわけがないですね。

◆締めくくりは待望の手筒花火放揚!

納涼ビール電車は、本来、豊橋駅~運動公園前を往復するのが正式ルートなのですが、この日は終点の手前、市役所前でいったん下車。吉田城址前広場で、待望の手筒花火特別放揚見物に向かいます。

会場に着くと、すでにたくさんの観客がお待ちかね。今回の納涼ビール電車乗客のほか、市内ホテルに宿泊されているお客様なども詰めかけています。

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「手筒花火とはどんなものかを知っていただくために、まずは1発揚げてもらいましょう。手筒花火は毎年3月から10月まで、おもに市内の神社などで行われる祭礼で披露されます。ではみなさん、気分を盛り上げるために"ワッショイ、ワッショイ"と掛け声をよろしくお願いします!」

司会の方の誘導に従って、会場からワッショイ!ワッショイ!の元気な掛け声が。真っ暗闇の中、みるみるうちに、オレンジ色の大きな炎が噴きあがりました。うわーカッコイイ!!
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この日、全部で14本の手筒花火が披露されましたが、いずれも瞬きするのが惜しいくらい、勇壮かつ豪快な放揚。続いて披露された小型の羊かん花火ですら、この有様です。火の粉が思いっきり降り注いでも、微動だにしない放揚者たち。
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これが手筒になると、点火直後から炎の量がハンパじゃない。
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手筒花火の炎の高さは、15mほどにもなります。わかりますか? 背後の隅櫓よりも高く火柱が上がっていることが。そして、あいかわらず炎の中で微動だにしない放揚者たち。顔もまっすぐ正面を向いたままです。か、かっこいい~!! 超カッコイイ!! 惚れてもいいですかっ!?
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そして、花火の最後は手筒花火のおしりからハネ粉と言われる火薬が飛び出し、ドーン!という轟音と爆風で終了。この最後の瞬間を、ハネと言います。この終わり方がまた、思わず誰しも「おお~!」と声を上げてしまうくらい、豪快そのもの。まるで大砲のようです。
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手筒花火は、花火師が作るのではなく、揚げ手が自ら作る。それも三河の手筒花火の大きな特徴です。竹を切り、縄を巻き、火薬をすり合わせて詰め込む――。製作方法もさることながら、揚げるときの手筒の持ち方にも定まったスタイルがあり、練習の際に足の位置、筒の構え方などを間違うと「まさに体育会系の世界で、年長者からとてつもなくどやされる」んだそう。一歩間違えば大きな事故・怪我につながることもあり、伝統を受け継ぐ技の現場は、とても厳しいのです。

ちなみにこれが燃え尽きた手筒花火の残骸。

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くんくんと匂いを嗅がせていただきましたが、硫黄や石灰などの複雑な香り(笑)。このままポイ、と捨てられることはなく、五穀豊穣、商売繁盛、厄除けなどにご利益があるありがたいものとして、家の玄関先に飾られます。

いやー、ビール電車も楽しいし、手筒花火もイイ!! マツモト、すっかり魅せられてしまいました。もしもセットで楽しめるならこのうえなく楽しいツアーになるはず。来年は、ぜひともこのパッケージが登場するといいですね~。


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