(取材日:2010年8月5日)
◆愛知県内でココだけ! 小原工芸和紙を体験しに、和紙工芸館へ
夏休みの思い出作りに。あるいはしっとりのんびり楽しみたいオトナの休日に。ときには都会の喧騒やレジャー施設をちょっと離れて、和紙づくり体験に出かけてみては、いかがでしょう?
豊田市小原地区にある『豊田市和紙のふるさと』では、和紙工芸の作品鑑賞や、紙すき体験ができます。牛乳パックを再利用してのはがきづくりなどは、ほかの場所でも体験できますが、本格的な和紙づくりが体験できるのは、愛知県内ではここだけです。東海環状自動車道・豊田藤岡ICから、国道419号を瑞浪市方面へまっすぐ走ること約15km。めざす和紙のふるさとに到着です。
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和紙のふるさとは、藤井達吉をはじめ、小原地区に工房をもつ和紙工芸作家の作品を展示する『和紙展示館』と、和紙の魅力を学びつつ、自ら和紙づくり体験もできる『和紙工芸館』とに分かれています。マツモト、まずは『和紙工芸館』(入館無料、実習受付9:00~16:00)で、いきなり和紙づくり体験から挑戦!
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和紙工芸館で体験できる和紙づくり体験メニューは「葉すき」「絵すき」「字すき」「うちわ作り」の4つ。どれにしようか迷いましたが「おすすめは、小原独特の和紙絵が楽しめる『絵すき』と、制作過程で和紙の素材に直接自分の手で触れることができる『字すき』です」とおっしゃる、スタッフの佐嶋さん。というわけで、さっそく字すきにチャレンジです。
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◆3色の紙をすき、指で文字を書く――"字すき"に挑戦!
本日マツモトの指導を担当してくださったのは、スタッフの川澄さんです。「字すきは、3色の和紙を重ねたところに、指で文字を書いて仕上げる作品です。まずは最初の色のコウゾを、枠に流し入れます。紙の厚さが均等になるように、かつ、隅々まで繊維がいきわたるように、こうして枠を持って前後左右に揺らして余分な水を落とします」。
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原料は、コウゾやトロロアオイなどを水に溶かしたもの。普通の色水に見えますが、流し込んで枠を動かしてみると、とろっとしているのがわかります。1色目が完了したら、同様に2色目、3色目も流し込み、色を重ねていきます。
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流し込みが完了したら、一気に文字を書く! 文字は、できれば画数が少ない文字を大きく書いたほうが、ヘンなしわが寄らず失敗しにくいそうです。「文字にこだわらなくてもいいですよ」とのことなので、組み合わせて書いてみました。......でもすいません、行き当たりばったりで何も考えてなかったので、マツモト作品、芸術度ゼロ。。。ちなみにやり直しはききません(なぞり過ぎると穴が開いてしまいます)。一発勝負です。でも、そこが逆におもしろい。
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文字を書いたら、あとは乾燥を待つだけです(30~40分)。そして、できあがったのがこれ。
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書いたばかりのときと、色合いがまったく違うでしょ? ちなみに今回の配色は、一番下が青、2番目が赤、一番上が白でした。書いた部分をアップにしてみましょうか。指の通り道の両サイドが動物の毛みたいになってる! おもしろ~い。![]()
◆いつかは芸術的な和紙づくりに挑戦したい!
毎度のことだけれど、終わったあとで「ああすればよかった」「こうすればもっとおもしろかったかも」と、さまざまな反省点・創作意欲にとらわれるマツモト。和紙工芸館スタッフの方や、作家さんの作品を眺めているうちに、オシャレな1枚に出会いました。うわー、こんな風に模様だけにしてみるのも素敵だったかも~。
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「まだ乾いていない和紙の制作途中で水をボトッと垂らすと、こんな模様になるんですよ」と教えてくださったのは、スタッフの佐嶋さん。おおっ、これもおもしろい!
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じつはこちらの和紙工芸館では、併設のショップで販売している和紙製品や、特注商品の制作なども行っています。これまでに、「世界で1つだけの大きなオリジナルメッセージカードを作りたい」なんて依頼もあったんだそう。運がいいと、工房内で大型作品づくりの様子などを見ることができますよ。この日もふすま1枚分の大きな和紙を制作中。
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紙すきが完了したら、建物外で天日干しされます。
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こちらは、和紙の原料・コウゾの甘皮をはぐ"タクリ"という作業をしているところ。乾燥したコウゾを水でもどし、タクリコという専用の道具を使って手作業で不要物を取り除きます。根気がいる作業ですね。
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ちなみに、これが和紙の原料の1つ、コウゾ。
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「和紙の魅力は、洋紙にはない柔らかさ、温かみ、和み感だと思います。ふすまの破れたところに手すき和紙を貼ってみる、ちょっとずつ切ってカードや一筆箋として使ってみるなど、ここで作った和紙は、ぜひ生活の中で積極的に使ってほしいですね」と、佐嶋さん。たしかに、使ってこそ和紙の持ち味は発揮されるもの。みなさんもぜひ、持ち帰った作品の使い方を工夫してみてくださいね。
(後編:「鑑賞編」に続く!)
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