(2010年7月8日取材)
2006年3月に西春日井郡の師勝町と西春町が合併して誕生した北名古屋市。
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かつての「西春町文化勤労会館」は、現在「北名古屋市文化勤労会館」と名を変え、市民に親しまれています。
今回は北名古屋市文化勤労会館にあるコンピューター制御の巨大なハイテクからくり人形を取材してきました。
からくり人形の作品名は「天空の春」。作者は夢童由里子さん。
愛・地球博にからくりモニュメント「日本の塔(月)」を出品した方ですから愛知県民はよく知っていますよね。
「天空の春」は人形の町として発展した西春町のシンボルとして、17年前に製作されました。
メンテナンスはなかなか大変だそうですが、17年間、訪れた人の目を楽しませてきたのです。
人形が動く時刻は、正午と午後3時30分の1日2回。
建物に入ってすぐのエントランスホールに設置されています。
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正午前。エントランスホールに行くと、絵画の展覧会が行われていました。
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人形が入っている大小七つの箱には美しい桜の絵。
箱と言うより「厨子」と呼んだ方がよいでしょうか。
厨子の後ろから上に伸びる欅のパイプは、雅楽で使う管楽器「笙」をイメージしています。
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12時。いよいよです。
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典雅な音楽が流れ、中央の大きな厨子の扉が開き始めます。
他の扉も順に開いていきます。
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美しい天女が姿を現しました。
その大きさは等身大。
皆さん、「大きいな」と感じると思います。
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厨子を飛び出した天女は、ワイヤーに身体を預け、空を舞い、ホールの方へ進んできます。
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静かに顔を振り、ホールにいる人達を見回す天女。
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こちらに顔を向けた時には、誰もが「目が合った」と感じるはず。
繊細な表情作りのなせる業です。
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見る位置を変えても、やはり目が合うのです。
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童子6体も全て等身大。
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楽しそうに楽器を演奏しています。
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しばらくすると、黄金の鳳凰が天女の横に進み出てきます。
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柔らかな動きで舞う天女。
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美しい手の運びが17年間、変わらず続いていることに驚きます。
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舞を終えた天女はゆっくりと厨子に戻っていきます。
以前はホールの真ん中まで出てきたそうですが、今は故障の可能性を考慮して、厨子の前で舞っているそうです。
その分1日2回しっかり見ていただけるように、会館の皆さんも頑張っています。
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「名残おしいですが、今宵(昼ですが)はここまでに致しとうござりまする」
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ゆっくりと閉じていく扉。
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華麗な演舞が終わって人形が姿を消すと、ホールは再び静かな落ち着いたギャラリーに戻りました。
人形の演舞は1日2回ですが、10人以上での見学ならば、定時以外でも動かしてくれるそうです(ただし定時の演舞の前後15分は準備のため不可)。
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文化勤労会館の横は広々とした芝生の広場があります。
階段の下のトンネル内には「黒池龍神」というレリーフが彫られています。
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芝生の横「文化の森」にあるモニュメント「平和童子」も夢童由里子さんの製作。中のガス灯には、広島からの平和の火が灯っているそうです。
ベンチがあったので、しばらく座って眺めました。
北名古屋市を訪れた際は、ぜひ天女の華麗な舞を堪能してください。
北名古屋市文化勤労会館では8月21、22日に「人形のまち北なごや パペットフェスタ」が行われます。
「人形劇団むすび座」の公演「ジョディと小鹿のフラッグと」など舞台やイベントが盛り沢山。記者は21日に行われる舞台「合併新市キタナゴレンジャー」が、とても気になります。
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