(取材日:2010年7月11日)
◆新しくなった南館で、電動ロクロ体験!
愛知県陶磁資料館、今回のリニューアルで大きく変わった場所の1つが、南館。見るだけでなく、積極的にやきものに触れてられる体験ミュージアムとして生まれ変わりました。その名も『やきもの何だーランド』。ここではやきもののおもちゃで遊べたり、電動ロクロ体験ができるんだそうです。というわけで、さっそくお邪魔しまーす。
入口を入ってすぐ、正面がやきもののおもちゃで遊べるコーナーになっています。瀬戸、常滑、高浜でつくられたやきものの、楽器や積み木などがありました。みなさん靴を脱いで自宅感覚で、真剣に取り組んでいますね~。
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子どもにもわかりやすいスタイルでやきものの原料や製造工程、やきもの作品を紹介する展示コーナーは、短時間でやきもののすべてがわかるしくみ。大人が見ても、かなり勉強になります。
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中でもマツモトは、これを楽しみにしていました。電動ロクロの実演・体験コーナーです。毎週土・日・祝日には、南館ボランティアのやきものマイスターのみなさんが電動ロクロの実演をし、実際にロクロ体験をしたい!という一般の人のために、アドバイスをしてくれるのです。というわけでマツモトもさっそく挑戦。マツモトを指導してくださるのは、かつてノリタケでこーんな↓作品を作っておられた職人さん、久野秀雄さんです。
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久野さんはじめ、愛知県陶磁資料館で活躍中のボランティアスタッフのみなさんは、じつはすごいキャリアを持つ人揃いなんですよ。南館だけでも30名ほどいらっしゃいます。
「足をペダルに乗せて、両手を濡らしたら両肘を膝のところで固定させてね。親指を、土の真ん中めざしてぐーっと下に、まっすぐ押していきます。片方の手も、外側から添えて、同じスピードでね。そうすると、真ん中に穴が開くでしょ。口を広げたかったら親指を手前に倒すようにしてみて」。お手本を見せてくださる久野さん。静かに、スムーズに、そしてあっという間に土の様子が変わっていきます。まるで生き物みたい!
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見ているととっても簡単そうですが、やってみると、これがなかなか...。器の口を素直に広げているつもりが、気づけば厚さがいびつなへんてこ小鉢になってる~~!(泣) でも、失敗しても、ロクロを回している間は何度でも形の修正が可能なのが、陶芸のいいところ。やり直すべく、一度、器の背の高さを高く上げてみることにしました。......しかし、こっちのほうがもっと難しかった!!
「ははは(笑)。それは内側の指に力が入っているせいだな。まあ、ロクロで器の高さを自在に変えられるようになるまでに、まず1年はかかるからね。どれ、ちょっと貸してみて」(久野さん)
久野さんの手にかかれば、あっという間にきれいな器に様変わり。うう、ぐやぢい......。でも、おもしろい! この相反する思いを強く抱いた人が、きっと陶芸にはまっていくんでしょうね。
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この電動ロクロ体験は、予約不要・体験無料。気が済むまで体験することができますが、実際に土に触れ、ロクロのおもしろさを体験することが目的のコーナーなので、ここで自分の作品をつくることはできません。ぜひとも自分のオリジナル作品を作りたい!という人は、陶芸館へGO! ここでは作陶、絵付けなどの体験ができます(有料)。この日も家族連れやカップルなどで教室は大賑わいでしたよ。
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◆お茶碗が自分で選べる!『茶室 陶翠庵』
さて、本館、南館、陶芸館とハシゴして、ちょっと疲れたので、ここで休憩タイム。本館の中にレストランもありますが、マツモトは、ここも楽しみにしていました。『茶室 陶翠庵』(とうすいあん)です。
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お作法を知らなくても、気軽に薄茶とお菓子を楽しめる立礼茶席(一服530円)。もちろん、本格的なお茶会に使える茶室も2間あります。
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お菓子とお抹茶だけが、マツモトの目当てではありませんよ。じつはここ、瀬戸・美濃・常滑の陶芸作家の作品350点以上を揃えていて、作家の誕生月ごとにお茶碗が用意されているんです。しかもそのお茶碗、なんと自分の好きなものを選べる! これが魅力なんです。
というわけで、しばし悩んだ上、マツモトが選んだのはコレ。常滑の作家さん、鯉江良二さんの織部です。繊細な色合いに惹かれて選んだのですが、じつはこのお茶碗、ふつうのお茶碗と比べてかなり大きい!!(しかし不思議なことに思いのほか軽く、手にもしっくりなじむ...)。鯉江さんはダイナミックな芸術作品を多く生み出す方なので、お茶碗も規格外なようです。
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お菓子も涼しげでしょ? 見た目だけでなく、さっぱりとした甘さにほっとしました。窓の外に見える緑も深々ときれいだし、ふぅ......癒されます。
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◆建物の外にも、こんなユニークな場所が
愛知県陶磁資料館、見どころは&遊びどころはこれだけだと思うなかれ。ほかにもまだまだ、残っています。全部楽しむと、本気で1日かかります。
各館へ移動する途中、ふと脇を見るとたくさんのオブジェに出会います。中でも不思議なのが、南館隣の芝生広場に広がるこの物体たち。
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よく見ると、表面にさまざまな形状の突起があります。これ、裸足になって上に乗って遊んでもOKなオブジェなんですって。突起は、ツボ刺激にもなるそうです。ただし、夏には火傷するくらい熱くなるので危険とのこと。裸足で遊ぶ場合は、ぜひ気温の低い日にお試しくださいね。
陶芸館の横には、古い窯も残っています。『古窯館』には、鎌倉・平安時代に実際に使われていた掘り抜きの穴窯が4基あります。地中をトンネルのように掘って作られた窯の遺跡。ここで焼かれた土器は、本館で一部展示されています。
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こちらは復元された古窯。江戸時代の瀬戸の古窯を復元したものだそう。こちらは展示だけでなく、毎年秋のイベントで、実際焼成に使われているのだそうです。
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このほかにもまだ、こま犬100点を展示する西館などがあります。展示室や体験施設だけでなく、広い芝生や緑いっぱいの散策路など、アウトドアでの楽しみもいっぱい。見て、遊んで、体験して、そしてくつろいで。正直、ここは穴場です。この機会にぜひ、愛知県陶磁資料館の底力を確かめてみてくださいね。
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