(取材日:2010年7月4日)
◆東海3県ではここでだけ上映!『HAYABUSA BACK TO THE EARTH』
6月13日の夜、22時51分(日本時間)。ミッションクリア後、大気圏突入を果たして燃え尽きた小惑星探査機、はやぶさ。筋金入りの天文ファンならずとも、数々のトラブルに見舞われながらも最後まで地球への帰還を諦めず、ミッションをやり遂げたはやぶさの姿に涙した人も多いのではないでしょうか。何を隠そう、マツモトもそのうちの1人です。
そのはやぶさの挑戦を映像化した作品、『HAYABUSA BACK TO THE EARTH』。現在も全国10数か所の科学館等で上映されているのですが、愛知・岐阜・三重の東海3県では、豊田市にある『とよた科学体験館』でしか上映されていません。DVDも出ているけれど、どうせ見るならやっぱりプラネタリウムの巨大スクリーンで疑似宇宙体験したい!
というわけで、さっそくやってきましたよ。『とよた科学体験館』に。名鉄・豊田市駅、愛知環状鉄道・新豊田駅からわずか徒歩数分の場所にある、豊田産業文化センター内にあります。
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ところで東海3県では、なぜココでだけ『HAYABUSA BACK TO THE EARTH』が上映されているのでしょう?
「とくに独占契約を結んでいるわけではないんですけどね。上映作品を決める際に制作会社から複数の候補作の提案があるんですが、そのうちの1つがこの作品だったんです。正直、上映は賭けでしたね。ラストシーンを見ていただくとわかるのですが、もしはやぶさが無事に帰還できなかったら、感動が薄れてしまうので(笑)。『HAYABUSA BACK TO THE EARTH』は、昨年12月からプラネタリウム番組の1つとして上映していますが、はやぶさの報道が集中した6月をピークに、今もこの作品を目当てにいらっしゃるお客様が、あとを絶ちません。その日のお客様の状況を見て、場合によっては臨時投映も行っている状態です」
と、おっしゃるのは、同館プラネタリウム担当スタッフの大岩由治さん。
とよた科学体験館の土・日曜日の入館者数は1日あたり平均600人弱でしたが、はやぶさの帰還前後からは、2000人を超えることが続いているそうです。ちなみに取材日の投映スケジュールは、14:30~の1回のみ。続々とお客さんが来場し、あっという間に満席になりました。さっそく17:00から臨時投映が決定し、各所に告知されていました。
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はやぶさが地球に戻ってから約1か月経ちましたが、いまだ熱は冷めやらずといったかんじです。メッセージボードにも、たくさんの「おかえりなさい」「感動したよ!」のメッセージが。
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マツモトはラッキーにも、この日14:30からの投映を見ることができました。約45分のロングヴァージョンです(画像提供:とよた科学体験館)。
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篠田三郎さんが、はやぶさに語りかける形で、静かに進んでいく物語。自分もはやぶさとともに宇宙空間に行き、そこで再現シーンを見ているかのような、リアルな映像が迫ります。映像の精巧さだけでなく、孤独に悪戦苦闘していたはやぶさの奮闘ぶりは、どうしても擬人化してとらえてしまうし、そのけなげさが涙腺を刺激します。場内からはときどき鼻をすする音が聞こえ、投映終了後には拍手が沸き起こりました。詳細はあえて触れませんが、再びここで声を大にして言いたい。これは豊田までわざわざ足を運んで見る価値アリ!の作品です。
なお、『HAYABUSA BACK TO THE EARTH』をはじめ、プラネタリウムの投映スケジュール&プログラム等の詳細は、時期によって変わりますので、お出かけ前にぜひコチラでご確認くださいね。
◆はやぶさ作品だけじゃない! とよた科学体験館の魅力
とよた科学体験館は、1985年(昭和60年)に開館した豊田産業文化センターの一部にあたる施設です。開館後、サイエンスホールやプラネタリウムの改修を重ね、サイエンスショーやワークショップ事業などもスタートさせるなどして、徐々に体験型施設としての整備を進めてきました。2008年3月には、プラネタリウムをリニューアル・オープン。光学式プラネタリウムとデジタル投映システムをミックスさせた統合型プラネタリウムが導入され、より迫力のある音と映像が楽しめるようになりました。マツモトもはやぶさ作品で体感しましたが、自らが宇宙空間に投げ出され、その場で星たちを眺めているような "リアル感"がウリです。
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ですが、とよた科学体験館の魅力は、プラネタリウムだけではありません。"科学体験館"の名が示すとおり、見るだけでなく、自分の身体を使って科学を体験でき、楽しめる点が最大の特長。この日もサイエンスホールを覗くと、子どもたちを中心に、常設されている体験アイテムが大人気でした。
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サイエンスホールでは、こうした体験モノのほか、サイエンスショー(土・日曜日開催)、ミニワークショップ(土・日曜日、学校長期休業日)なども開催されています。ミニワークショップのコーナーに行ってみると、日曜日ということもあって家族連れで大賑わい。
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つねに満席だったゆえ、ずうずうしく割り込んでの体験は遠慮しましたが、もちろん大人でも参加OKです(参加費50円)。みなさん『バランスはやぶさ』(写真左)づくりと、『ぷらばん』(写真右・プラ板でキーホルダーなどを製作)づくりに夢中でしたよ。
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かたや土・日限定開催のサイエンスショー、7月のテーマは『うきうきショー』です。ショータイムは20分、テーマは月ごとに変わります。水に入れると、何が浮いて何が沈むのか? ステージを見るだけではなく、実際に子どもたちもショーに参加して、楽しみながら浮力について学ぶことができます。ちなみにこの日は水槽に、かぼちゃ、茄子、赤トマト、青トマト、にんじん、じゃがいも、すいかなどが投入されました。さて、このうち浮く野菜はどれだと思いますか? 野菜を入れたときの結果を見て、「おお~!」と歓声をあげたのは、むしろ大人のほうでした。大人が見ても、勉強になる内容です。このほか、ドライアイスの特性を活かした実験も、いくつか披露されました。こちらもおもしろかった!
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ミニワークショップの予定は毎週、サイエンスショーの内容は毎月変わりますので、詳細はコチラでご確認くださいね。
◆毎月第3土曜日には、天体観望会も
とよた科学体験館には、ほかにもここに書ききれないくらい、見どころやイベントがたくさんあります。館内は思ったよりも広く、遊べるポイントが多いため、プラネタリウム鑑賞や体験イベントを楽しんでいると、あっという間に2、3時間はたってしまいます。
これだけ内容が充実しているのに、なんと入館料は無料というからビックリ! プラネタリウム鑑賞とミニワークショップの参加は有料ですが、有料といってもプラネタリウムは大人300円(高校生まで100円)、ミニワークショップの参加費は50円なんですから、ほんとにオトクです。お金をかけず、雨天でも楽しめる施設は、この時期貴重な存在ですよね。
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「毎月第3土曜日の夜には、プラネタリウムでその日の星空解説を見たあと、実際に外に出て望遠鏡で星を眺める『星空クルーズand天体観望会』も開催しています。月に一度、お天気のいい日だけの開催になりますが、街なかで気軽に星を見られるとあって、家族連れの方やカップルに人気の企画です。月のクレーターや土星のリング、星空の条件によっては星雲や星団が見られることもありますよ」(大岩さん)
街灯やビルなどの障害物がない山里まで行かなくても、天体観望が楽しめる! これも魅力的な要素ですよね。はやぶさファンだけでなく、星や宇宙、単純に楽しいことが大好きな人は、ぜひここで、もっと科学に親しんでみませんか?
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