ここでマンドリンの全てが分かる!~昭和区「マンドリンの音の博物館」

(取材日 2010年6月27日)
日本初のマンドリンが作られたのは名古屋だそうです。
そこで本日は古今のマンドリンが並ぶ「マンドリンの音の博物館」に行ってみました。
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地下鉄鶴舞線川名駅の1番出口を出て、山崎川を越えるとすぐ。
高貴な印象の紫色の壁が見えてきました。
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中は落ちついたムード。
ショウケースにたくさんの弦楽器とレコードが並んでいます。
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マンドリンはギリシャで生まれた楽器が原型で、イタリアで発展しました。
皆さんはマンドリンの絃が8本だと知っていたでしょうか。
一見4本に見えますが、よく見てみると2本づつ絃が張ってあります。
絃は金属製で、ギターに比べシャープな音が出ます。
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館長の南谷博一さんです。
元は薬局を営んでいましたが、マンドリンへの情熱が勝り、博物館を建てました。
マンドリンとの出合いは7歳の時。
最初はギターを習いにいったものの、大人用のギターが大きすぎて使いこなせなかったそうです。
そこで小ぶりなマンドリンを紹介してもらったのが始まり。
たちまちマンドリンの魅力に取り付かれたそうです。
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いくつかショウケースの中から出していただけました。
まずは1926年、イタリアのガエターノ・ヴィナツィア製作の名器。
100年先まで奏でられることを想定していたのでしょうか。職人さんって本当に凄いです。
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4本絃のこちらはマンドリンの先祖といっていいくらいのもの。
1855年、フィレンツェのR・マウリ製作です。
この時代の絃はヒツジの腸で作られているそうです。
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1910(明治43)年に鈴木政吉さんが製作した手づくりマンドリンです。
日本初のマンドリンを製作したのが、鈴木政吉さんなのです。
鈴木政吉さんは鈴木ヴァイオリンを創業し、和製ヴァイオリンのこれまた第1号を作った方。
豊田自動織機の豊田佐吉さん、真珠の御木本 幸吉さんとともに「中部の三吉」と呼ばれた偉人です。
「鈴木氏のお陰で大正時代から昭和初期にかけて、この地域は楽器作りが隆盛となりました。鈴木氏のマンドリンが20数台あるのは、全国でもここだけでしょう」
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南谷さんが愛用したのは1972年に自ら図面を引いて製作したオリジナルマンドリン。
30年近く活躍して、今は展示品の一つになっています。
抱えているのは2003年に製作した二代目。
少し音色を聴かせていただきました。
「マンドリンは倍音を多く含んだ楽器なので、陽気な音にも寂しい音にも聴こえます。喜びも悲しみも表現できる楽器です」
演奏している人の心理状態がそのまま伝わってくる楽器なので、健康のバロメーターになりますと南谷さん。さすが薬学を修めた視点です。
実際、演奏すると難しいのでしょうか。
「マンドリンは8本の絃がありますが、原理さえ覚えたら比較的理解しやすい単純な構造です。それでいて豊かな表現力を持っています」

マンドリン以外の楽器も多数。
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ペルーの楽器チャランゴ。
ボディーに毛が生えています。この毛は何とアルマジロ。
ワシントン条約があるので、今はもう作ることはできないそうです。
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左はギリシャの楽器ブズーギ。右はスペインの楽器バンドゥリア。
アメリカで浸透したフラットマンドリンやバンジョーの原型ともいわれています。
絃楽器の仲間は、たくさんあるのですね。
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楽器の他には国内外のマンドリンの演奏レコードが200枚以上。
壮観です。

隣の「マンドリン芸術院」にもお邪魔いたしました。
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2階ではマンドリン教室を開いています。
海外での演奏実績もあります。
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3階は楽譜をはじめとした蔵書庫。
通常は立ち入り禁止ですが、少しだけ見せていただきました。
凄い楽譜の量です。分類、保存は大変だそうです。
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スイスで出版された楽譜。
記者は読めませんが、きっと素敵な曲のはずです。

南谷さんは「イタリアなど欧州に行くと、文化との深い接し方に感嘆します。愛知県は優れたものづくりの街ですが、さらに文化の潤いがある街になってほしいですね」と話しました。

入館料 24歳以上700円、24歳未満500円、小学生80円
(団体10人につき1人無料)
レコード、CD聴料 SP:1曲300円 LP、CD 1曲100円
(10曲につき1曲無料)ダビング不可 


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