(取材日:2010年7月1日)
◆渥美のマスクメロンは、今がベストシーズン!
6月から、今年もメロン狩りがスタートしています。愛知県内では"渥美のマスクメロン"が、甘くておいしいと評判です。メロン狩りシーズンのなかでも、特にメロンをおいしくいただける時期は6月、7月なんだそう。食べ頃のおいしいメロンに出会う(そして食べる)べく、田原市へと向かいました。
今回、マツモトがメロン狩り体験にお邪魔したのは『シーサイドファーム伊良湖』さんです。今年は6月1日から10月15日までの開催です。こちらは生産農家のみなさんが農事組合法人の形で運営している、いわば生産者直営の観光農園。メロン狩りは法人設立(平成4年)と同時にスタートさせていて、伊良湖では最初の観光農園なんだそうですよ。1月上旬にはいちご狩りも楽しめます。
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さっそく受付へ向かおうとすると......うわっ、な、なんですか? 平日なのにこの人だかりは!!
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やはりメロン狩りにやって来た、団体ツアー客のみなさんでした。メロン狩り&デザートタイムを終え、みなさん満足顔でお土産を物色中。人気のお土産No.1は、もちろん生産農家直売のメロンですが、それ以外ではメロン漬や、メロンシャーベットなどが人気だそう。
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この日、マツモトがお邪魔したのは13:00すぎでした。あとでお伺いしたところ、メロン狩りシーズンのこの時間前後は、平日でも毎日団体ツアーバスが到着する、ピーク時とのこと。混雑を避けたければ、午前中なら10:30までに、午後なら14:30以降にお邪魔するのが狙い目のようです。
◆ハウスに移動し、さっそくメロン狩り体験へ!
混雑をかいくぐって受付をすませ、いざ、メロン狩りに出発です。ここからクルマで2、3分の、メロンハウスへと向かいます。
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今日、マツモトのメロン狩りをナビゲートしてくださるのは、同ファームの間瀬敬太さん。お若いですが、この道7年目のお方です。
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メロン狩りを始める前に、間瀬さんから、おいしいメロンを収穫するコツを教えていただきました。
「まず、見ていただきたいのがメロンを吊ってある紐の色。赤、青、黒、黄と色づけされていますが、今獲りごろのメロンは赤の紐ですからね。そこを間違えなければ、まず失敗しません」(間瀬さん)
ええと、どれどれ? ほんとだ、よく見ると紐の色が違ってますね。
「開花の時期によって紐に色分けして目印をつけているんですよ。メロンは開花後、55日で実をつくります。紐の色は、その開花のタイミングごとに変えてあるんです」(間瀬さん)
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な~るほど。これなら生産者の方にとっても、メロン狩りをする人にとっても、双方にわかりやすいアイデアですね。1つのメロンハウスには2000本ものメロンが生い茂っています。赤い紐のついた中から、これだ!と思うメロンを探せばいいわけだけど、中でもおいしいメロンを見分けるにはどうすればいい?
「その質問は一番よく受けます(笑)。お客様からは『網目の細かいやつがおいしいんでしょ?』とか『大きいやつのほうがいいんだよね?』などとよく尋ねられるんですが、じつは同じメロンハウスの中で育ったメロンなら、大きさや見た目にかかわらず、どれも同じおいしさなんですよね。だからそんなに神経質にならずに、お気に入りのメロンを探していただければ大丈夫。紐の色さえ間違わなければ、失敗しません」(間瀬さん)
そうなんだ! 今までてっきり大きいほうが育ちがよく、甘いんだと思ってました...。網目に関しては、あまりにも粗すぎたり、模様が全体にきれいに回っていないものは避けたほうがいいそうですが、これも生産農家のみなさんが日々チェックなさっているので、観光農園では心配なし。というわけで、マツモトが狙いを定め、収穫したメロンはコレです。手にすると、さすがはマスクメロン、ずっしり重い!
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蔓の部分をメロンの身幅にカットしてアンテナをつくり、紐の上部をするっとひっぱるだけで収穫できちゃいます。メロン狩り体験では、1人1玉持ち帰りが可能。収穫後のメロンは、その場ですぐ化粧箱に入れてくださいます。ちなみにメロン狩りのときに自分で収穫したメロンは、すぐには食べられません。1週間から10日間、常温で風通しのよい場所に置き、お尻の部分を押してみて、柔らかくなってきたときが食べ頃です(クーラーの効いた部屋だと、熟成が遅れますのでご注意を)。
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余談ながら、メロンの葉や茎の部分には小さなトゲトゲがあります。このトゲトゲはウリ科植物特有のものなんですが、これに皮膚が触れると、ちょっとチクッとしてかゆみ・赤みが出ます。毒性があるわけではないのでかぶれはしないのですが、肌が弱い人などはとくに、むやみやたらに触らないほうが無難です。
「ちなみにマスクメロンの網目は、人間にたとえるならかさぶたのようなものなんです。成長の過程で実が膨らみ、表面が割れてくるので、それを自分で補うためにできるのが網目模様になるんですよ」(間瀬さん)
えっ、かさぶた!? マスクメロンって、なんてけなげな果物なんでしょう。人知れずがんばって大きくなったんだねえ...(涙)。
◆狩ったあとは、とことん食べる!
マスクメロンのかさぶた(網目模様)話を聞いて、少しきゅんとしてしまいましたが、それはそれ、これはこれ。やはりここに来たからには渥美のマスクメロンをしっかり食べて帰らないと!
シーサイドファーム伊良湖をはじめ、メロン狩りができる観光農園には、たいてい「メロン狩りのみ」「メロン狩りと食べ放題セット」「食べ放題のみ」といったコースがありますが、人気はやはり、メロン狩りと食べ放題がセットになったコース。この日、昼食後すぐにシーサイドファーム伊良湖にお邪魔したマツモト、食べ放題挑戦は諦めましたが、よ~く冷えた1/2カットのマスクメロンをいただくことにしました(ほか、1/4カットを味わうプランもあります)。
メロン狩り体験後、受付をしたショップに戻り、お店の奥にあるレストハウスに移動。到着直後に出会ったツアー客の団体さんは帰られたそうで、ラッキーにも貸切状態♪
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「お好きな席でどうぞ」と、手渡されたメロンのお皿を持つと......これまた重っ! そして、でかっ!おそらく直径20cmくらいはありますよ、これは。
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というわけで。冷え冷えのうちに、さっそく、いっただっきまーーーす!!
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んんっ、甘いっ! さすがに果物の王様、マスクメロン。おいしい!! スプーンで思い切ってたくさんすくっても、果肉が厚く、底知らず。食べている間に自然にメロンジュースが底にたまるので、これもときどきゴクゴクいただきながら、無心で味わいます。結果、1/2カットでもじゅうぶん満腹になっちゃいました。ああ、しあわせ~。生きててよかった!
◆渥美のメロンは、なぜおいしい?
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愛知県のメロン生産地と言えば田原市、豊橋市、豊川市などを中心とした渥美エリアで、その生産量は全国第4位を誇ります。ところで渥美のメロンはなぜおいしいんでしょう?
「うーん、それを聞かれるのが一番困るなあ(笑)。ただ、言えるのは、渥美半島は農作物を育てるには適した環境にあるということ。気候が温暖で、日当たりがいいうえ、雨も少なく、1年中あまり気温差もない。風通しもいい。メロンだけでなく、ほかの農作物でも国内生産量№1を誇るものは多いからね」とおっしゃるのは、シーサイドファーム伊良湖の企画課長・間瀬亮二さん(今回メロン狩り指南をしてくださった敬太さんのお父様です)。
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間瀬さんいわく「夜温が30℃を超えるようになると、糖度が乗ってこない」ため、日中と夜間の気温差がある6月、7月のほうが甘いメロンを味わえるのだそう。シーサイドファーム伊良湖のメロン販売価格は、7月1日現在で1玉1600円。今後、下がることはあっても上がることはないそうです。一般的な市価に比べると、とってもお徳なお値段ですよね。
「価格を自分たちで設定でき、中間マージンを乗せずにすむのは、生産者直営農園ならではのメリットですね。マスクメロンは毎年2月1日に種を落とし、以降、収穫の時期まで、季節や昼夜を問わず、ハウスの気温を20℃に保って育てます。今年は5月にグンと気温が下がったため油代が例年の2倍かかって大変でしたが、大きさや糖度に影響はありません。生産者直営の店なので、責任を持って糖度の乗ったおいしいメロンしか出しませんし、食べても、体験しても、買っても安心してご利用いただけると思います」(間瀬さん)
写真は、メロンの苗。苗がこれくらいまで育ったところで畑に植え、すくすくと育っていくのを待ちます。おいしいメロンを食べられるのは、見えない部分での農家さんの愛情があるからなんですね。
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ちなみに、メロン狩りのところでも少し触れましたが、メロンは大きすぎるものより、ちょっと小ぶりのメロンのほうが、おいしいのだそう。贈答用だと見た目で立派なものを選びがちですが、たとえば同じ大きさの箱で5個入りと6個入りがあったとしたら、食べるには6個入りメロンのほうが、おいしいんだそうですよ。ぜひ、今後のメロン選びの参考にしてくださいね。
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