豪華絢爛、1万株の花菖蒲! 岡崎市東公園「菖蒲まつり」

(取材日:2010年6月5日)

◆6月5日現在で、6分咲き。ピークは10日ごろ
あやめ、かきつばたの見ごろが過ぎたら、お次は花菖蒲の出番です。岡崎市東公園の花菖蒲園では、6月1日(火)~20日(日)まで、『菖蒲まつり』を開催中。こちらの花菖蒲園には、約110種・1万株の花菖蒲が栽培されてます。見ごろは毎年10日前後とのこと。快晴の土曜日、さっそくお出掛けしてきましたよ~。

岡崎市東公園は、総面積26.4ヘクタールにも及ぶ広大な公園。26.4ヘクタールと言われても、正直ピンと来ませんが、ナゴヤドーム約5つ分の広さだそうです(うち、花菖蒲園の広さは2900平方メートル)。広いですね~。公園入口から会場の菖蒲園まで少し歩くことになりますが、遊歩道の途中から見る景色もいいかんじ。桜や紅葉が多いので、季節を問わず、いつお出かけしても気持ちよさそうな公園です。
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南駐車場の入口からのんびり歩いて約5分。はい、花菖蒲園に到着です。さて、気になる咲き具合は...?
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うわ~、キレイ!! 数日前に咲き具合をチェックしたときは3分咲きとのことでしたが、すでに十分キレイじゃないですか!

「今日でだいたい6分咲きくらいですね。今年は例年に比べると、ちょっと遅いかな」とおっしゃるのは、岡崎ハナショウブ愛好会・会長の加藤勲さん。御年79歳とは思えぬ、背筋のシャンとした方だなあと思っていたら、かつてはフライ級のボクサーとして活躍なさっていたとのこと。どうりで!
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岡崎ハナショウブ愛好会は、岡崎市と協力してこの花菖蒲園の菖蒲を育成・栽培しています。メンバーは現在122名。当初は趣味の集まりだったとおっしゃいますが、現在では品種改良の研究・育成に励む一方、栽培方法の指導、優良種苗の寄贈も行うなど、その活動内容はかなり積極的です。菖蒲まつり期間中は、愛好会メンバーが手塩にかけて育てた花菖蒲の展示会を開催しているほか、茶会の実施、夜間ライトアップ時の防犯パトロールなどもなさっているのだそう。

「この菖蒲園ができたのは昭和39年。この土地はもともと農池だった場所ですが、緑化推進を目的に花菖蒲が植えられました。たとえ花が終わっても、年中葉は残って酸素を放出してくれますからね。街なかに、できるだけ緑を増やそうという取り組みの一環なんです」(加藤さん)
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6月1日~20日は、全国的な花菖蒲シーズン。だったらどこで見たって同じでしょ?と思うことなかれ。東公園の花菖蒲園には、ここならではの特徴が、ちゃーんとあるのです。さっそく加藤さんに、園内の見どころ・魅力を案内していただきました。

◆この公園でしか見られない、独自の品種も!
「ほとんどの花菖蒲園が平地に作られているのですが、この東公園は、自然の谷や沢、川を利用して整備されたので、段々畑のような形になっています。ですから平面ではなく、立体的に花を楽しむことができる点が、まず最初の特長ですね」(加藤さん)

なるほど。この写真でわかるかどうかは不安ですが、園内をぐるりと1周してみると、全体的に緩やかな坂道が多いです。もちろん平地もありますよ。
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「そして2つめ。畝ごとに品種を分けて植えてあり、それぞれ名札をつけてあるので、見分けやすいんですね。これはほかの地域からいらっしゃったお客様にも好評です」(加藤さん)
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うん、たしかにわかりやすい展示方法ですね。何系のどの品種かが、ひと目でわかります。

花菖蒲には、大きく分けて「江戸系」「伊勢系」「肥後系」の3つがあるのだそう。江戸系は最も歴史が古い品種で、花びらがあまり垂れないので、上から見るとよいとされています。写真は、江戸系の「大紫」(写真上)と、「翠映」(写真下)。
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肥後系は、逆に花びらが大きく垂れているのが特徴で、横から見るのがよいのだそうです。
写真は、肥後系「新朝日の雪」.。
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伊勢系は両者の中間にあたり、花びらの垂れ方もほどほどといったかんじ。写真は、手前の白い花が「朝日空」、奥の紫色の花が「紅孔雀」です。
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「そして最後に、この公園だけでしか見られない岡崎独自の品種があるということ。名称に『三河』『葵』『龍城(たつき)』が入ったものが、この公園独自の品種です」(加藤さん)
なんと! ここでしか見られない花菖蒲がある!! それはぜひとも見ておかなくちゃ。

ではちょっとだけご紹介してみましょう。まずは鮮やかな青が目を引く「三河の光」。

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こちらは帯刀して袴をはいたお侍さんに見える? 「三河武士」。
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そして、風に揺れてふわふわと気持ちよさそうだった「三河浮雲」。
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いずれも花びらがたっぷりとしていて、ゴージャスな印象です。花菖蒲は、姿だけではなく、それぞれに付けられた名前も粋ですよね。110種類もあると迷っちゃいますが、マツモトは江戸系の「紅鷲」(写真)と、「三河武士」が気に入りました。ぜひみなさんも自分だけのお気に入りを見つけてみてくださいね~。
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◆展示会会場、お茶室も必見!
菖蒲まつり期間中には、いくつかイベントも開催されます。まず、期間中の毎日19:00~21:00は夜間照明を実施中。また、6月5日(土)~13日(日)のAM9:00~16:00には、多目的広場で『花菖蒲展示会』を開催しています(ただし最終日は15:00まで)。というわけで、まずは花菖蒲展示会の会場にお邪魔してみました。中にはハナショウブ愛好会会員のみなさんが育てた花菖蒲の力作が揃っています。いずれも劣らぬ美女ぞろいです。
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「あやめ、かきつばたは"三英"といって、花びらが3枚で、色もほとんどが青。一方、花菖蒲には、三英、四英、六英などさまざまなタイプがあり、色も多彩です。花菖蒲は、かつては美人薄命の代名詞で3日花と言われていましたが、肥料・日当たり・管理のうまさによっては一茎二花三花にもなり、10日ほど楽しめる花にもなるんですよ」と、加藤さん。なるほど、花菖蒲の魅力はそこにあるわけですね。

審査では、花の付きかた、葉の状態、品種などを総合的に見て入賞作品を決めるのだそう。出品作品の購入はできませんが、受付テント内には一般客でも買える花菖蒲も並んでいましたよ。

そして、6月5日・6日には、茶室『等澍庵』で、抹茶会が行われました。せっかくなので、マツモトも一服いただくことに。
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こちらは宗偏流・不蔵庵龍渓が設計し、天保2年(1831年)に建てられた茶室と言われており、昭和58年にここに移築されたもの。お作法を知らないのでお茶室ではなく、お庭でいただきましたが、おいしいお菓子とともに、しあわせなひとときを過ごしました。

6月12日(土)・13日(日)には10:00~15:00に、同じく等澍庵で「煎茶会」が開催されます。こちらも一般参加可能で、参加費は400円。ちょうど見ごろの花菖蒲とともにいただくお茶は、きっと格別だと思います。抹茶会・煎茶会は毎年開催されているイベントですが、毎日開催されているわけではないので、その点はご注意くださいね。

最後に余談ながら。「花菖蒲」と、菖蒲湯に使う「菖蒲」とは、まったくの別物だってご存知でしたか? 花菖蒲はアヤメ科ですが、菖蒲はサトイモ科の植物。菖蒲の花はガマの穂のような形で、花菖蒲に比べると、花自体に色気はありません(ややこしいですが...)。マツモトは今までずっと、花菖蒲の葉が菖蒲だと思ってた!(汗) いやはや勉強になりました~。
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