(取材日:2010年6月1日)
◆幸田町のあじさい寺、参道の写真に一目ボレ!
額田郡幸田町に、"三河のあじさい寺"があるそうです。あじさいシーズンに向けて、どこに行こうかな?と情報探しをしているとき、しっとりと魅惑的な写真に出会い、心を奪われました。それが幸田町にある本光寺のあじさいです。
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(注:満開時のこの画像は、本光寺様からお借りしました)
赤い山門と石畳、そして参道の両側に咲き乱れるあじさい......ステキでしょ? これはさっそく行っとかなきゃ!
本光寺では、毎年6月1日~30日まで「紫陽花まつり」が開催されます。15種・約1万本のあじさいを楽しむことができるうえ、ふだんは見ることができない宝物館の一般公開があったり(有料)、駐車場付近では地域の特産品販売があるそうです。
あじさいの見ごろは毎年6月10日頃から7月上旬まで。事前にご住職に咲き具合を尋ねると「開花は例年並みになるかとは思いますが、参道のあじさいは遅いですから、まだまだですねえ。白いあじさいは咲いてますけどね」とのことでした。満開のあじさいはみなさんにご覧いただくとして、紫陽花まつり初日の本光寺さんにお邪魔してみました!
◆今年もあじさいの見ごろは6月10日頃から
JR三ヶ根駅から北にまっすぐ向かって約5分。本光寺に到着です。「この案内図、いただいてもいいですか?」と、特産品を売っている駐車場のテントで尋ねると、「どうぞどうぞ。参道の入口は、この先を左に曲がったところにありますからね」と親切に教えてくださいました。
というわけで、ついにあの一目ボレした参道へ!
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......やはり残念ながら、まだまだこれからといったところですね(6月1日現在)。でも、あじさいの葉の緑は美しく、境内に入ると、しっかり咲いているあじさいにも出会えました。
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本光寺があじさい寺と呼ばれるようになったのは、平成元年から。あじさいは40年ほど前に植えられたそうですが、昭和60年代にテレビで紹介され、以来、シーズンには3~4万人もの人が訪れるあじさいの名所になりました。
あじさい以外にも境内には椿園、梅園などがあり、2~3月にも観光客は多いのだそう。この日境内では、姿こそ見えませんでしたが、ずっとウグイスがきれいな鳴き声を聞かせてくれていました。お庭散策をするだけでも、とっても癒されるお寺です。
◆見るべきものは、あじさいのみにあらず。
本光寺は、大永3年(1523年)、深溝(ふこうず)松平忠定が、松平家の祈願所・菩提所として建立した松平家ゆかりのお寺です。深溝とは、本光寺周辺の地名。初代・忠定から19代・忠諒までが、今もここに眠っています。霊廟は境内の2か所に分かれており、西御廟所には初代から4代まで、東御廟所には5代から19代までの当主たちのお墓があります。この御廟所をはじめ、本堂、梵鐘、宝物館、願掛け亀など、境内には必見ポイントが満載です。
この写真ではわかりにくいと思いますが、山門は左方向に葺かれている左瓦です。この左瓦には災害除けの意味があるのだそう。このおかげで今まで大きな災害から守られてきたのかもしれませんね。
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西御廟所、梵鐘は、幸田町の指定文化財になっています。では境内をぐるっと1周してみましょう。
まずは本堂。ご本尊は釈迦如来です。脇侍(きょうじ。ご本尊の左右に控えている仏像)は、地蔵菩薩と千手観音菩薩。千手観音菩薩は、別名"みがわり観音"として親しまれていて、毎月18日にご開帳されます。
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本堂の前にある梵鐘は、寛永6年(1629年)、"徳川家光の勅命・助成により、5代目・松平忠利が日本の平和・国民の厄難消除を願って作った"ものなのだそう。金・銀・銅で鋳造されていて、鐘には徳川家康公、家光公の名が記載されているのだそうです。鐘の周りを1周して探してみましたが......どこ?(汗)
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東御廟所へと向かう階段の小道にも、両サイドにあじさいが植わっています。満開の時期には、この道も楽しみです。
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東御廟所(拝観料・100円)に到着しました。一歩中に入ると......これは圧巻! ところどころが崩れているあたりに歴史を感じます。入口のすぐ横に7代・忠雄公の墓があるのですが、平成20年夏の集中豪雨の影響で、墓石が倒壊。修復のため昨年発掘調査を行ったところ、中から歴史的価値のある貴重な副葬品が出土されました。これについてはまたのちほど!
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よく見ると、お墓の前に敷き詰められている小判石は、お墓に向かって並んでいます。これは、家臣や領民がお参りしている姿を表しているんだそうですよ。
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お次は西御廟所の奥にある『願掛け亀』へ。階段を登ると、巨大な石造りの亀が待っていました。"この亀の首のくぼみにお賽銭が入ると願いが叶い、万年幸せになる"と言われています。6代・忠房が、寛文12年(1672年)に10年がかりで建立したものだそうです。当然、マツモトもチャレンジ!
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3回目で、入りました!(しつこい?) やった~、幸せゲット!! 亀の周辺に散らばったお賽銭に、人々の無念と執念を感じますね(笑)。
◆今だけ見られる宝物館は、お宝ザクザク! 必見!!
紫陽花まつり開催中の6月に限り、宝物館が一般公開されています。内部拝観は有料(300円・月曜日休館)ですが、ここはできればぜひとも覗いてほしい場所です。
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撮影不可なので画像ではお伝えできませんが、中には徳川家歴代将軍や松平家の位牌をはじめ、仏像や武具、工芸品、調度品など、めったにお目にかかれない松平家の貴重な遺品がズラリ。これまで火災に遭わず、消失していないことが幸いしたようです。武士でありながら茶道、連歌、香道など、文化・芸術にも造詣が深い家柄だったようで、マニアでなくとも「これはイイモノですね!」と反応してしまう、お洒落な品々が揃っていました。
宝物館の一般公開は3年前から始まったそうですが、とくに今回は、昨年、東御廟所の7代・忠雄公の墓から出土した、見事な副葬品も展示されているのです。小判や銀製の香箱、漆塗化粧道具箱、飾太刀、そしてギヤマン製ガラスタンブラーなどが発掘され、その一部が展示されています。これは必見!
もう1つ驚いたのが、館内に現代美術ギャラリーが出現していたこと。
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『想いを入れるふたもの展 その2』と題したこの企画展、名古屋の『ギャラリー東櫻』と幸田町・岡崎を拠点に伝統工芸品「三河仏壇」制作を行う30代の職人ユニット『アートマン・ジャパン』が共催したもの。針金や陶芸、金工、石彫、そして仏壇アート。歴史的価値のあるいにしえの品々と現代アートが、仲良く館内に並ぶ......。これが案外マッチしているんですよね。
にしても本光寺さん、懐が深い! この企画に賛同し、場を提供したのは35歳の副住職、鶴田悟裕さんです。もともと設計士として、数年前まで東京で働いていた方ならではの柔軟さかもしれません。
「こうした発信をきっかけに、本光寺や幸田町に、幅広い層の方が気軽に観光に来ていただけたらうれしいですね」と、おっしゃる鶴田さん。あじさいだけでも素敵だけれど、こうした新しい動きも気になります。これからの幸田町、要チェックかもしれませんよ~。
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