新緑の川沿いをのんびり歩こう。大口町・尾北自然歩道【前編】

(取材日:2010年5月21日)

◆コミュニティバスに乗って、スタート地点をめざす
緑鮮やかな季節です。この時期は梅雨入り前に、外に出ておかなきゃ損! というわけで"ちょっといい感じの遊歩道"を探していたマツモト。ありました、ありました。緑のトンネルを歩ける遊歩道が。しかも川沿いです。爽やかです。快晴の5月21日、めざすは丹羽郡大口町『尾北自然歩道』です。
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尾北自然歩道は、犬山から岩倉まで、約27km続く五条川沿いの遊歩道。四季を通じて楽しめますが、もっとも人が集まるのが桜の時期。とくに岩倉市と大口町では毎年桜まつりが開催され、五条川堤防の桜並木は「さくら名所100選」に選ばれているほど、桜の名所として人気の場所です。ですが、この時期だって、ご覧のとおりの美しさ。
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今回、マツモトは、尾北自然歩道の中でも、とくに大口町エリアを散策することに決定しました。じつは大口町のホームページを見ているうちに五条川健康散歩」と題したこんなページがあるのを発見したのです。せっかくなので、コース1とコース2、両方を歩いてみることにしました。

コース1のスタート地点は、『堀尾跡公園』です。最寄り駅は名鉄・布袋駅ですが、そこから五条川のスタート地点にたどり着くまでに少し距離があるので、大口町のコミュニティバスを利用することに。運賃は1回100円です。
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ふだんは通勤・通学・買い物で利用する人が多く、毎日300~400人ほどが利用者しているのだそう。大口町内には鉄道駅がないこともあり、コミュニティバスは地元の人々に重宝されています。ですが、マツモトのように観光目的の人が使ったって、全然問題ないんですよ~。

『堀尾跡公園』へ行くには、「堀尾跡一丁目」か「雇用促進住宅前」で降りるのが便利です。というわけで、今回は名鉄・布袋駅からコミュニティバスに乗って、約5分。「堀尾跡一丁目」で下車。五条川をめざして2分ほど歩くと......ありました、ありました。『堀尾跡公園』が。
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入口には、大口町歴史民俗資料館の学芸員・木浪浩行さんが待ってくださっていました。

◆"裁断橋物語"をテーマにした堀尾跡公園
堀尾跡公園は、堀尾金助とその母の「裁断橋物語」にちなんで作られた公園。大口町の桜まつりは毎年「金助桜まつり」という名称で実施されていて、この堀尾跡公園がメイン会場になっています。隣接する八剱社は、鎌倉時代にこの地に移り住み、当時の尾張国守護・斯波氏に仕えた堀尾吉晴(後の松江城主)の邸宅跡と言われている場所。八剱社の境内には、金助とその母の銅像があります。おお、金助くん、なかなかのイケメンですね。
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ところで金助くんって、どんなポジションの、どんな人?? 歴史にはてんで弱いマツモト、さっぱりわからず、さっそく木浪さんに泣きつきます。

「金助は、吉晴の側室の子どもなんですね。その金助が18歳になったとき、戦地に赴く。そのとき母が金助を見送った場所が、熱田に架かっていた裁断橋なんです。母はずっと帰りを待っていたんですが、後に金助は戦死したと知ります。若くして亡くなった息子を供養するため、母はぼろぼろだった思い出の裁断橋を架け替えました。ところが時の流れとともに、橋のことも、金助のことも、語る者はいなくなってしまいます。老いた母は彼の33回忌に、"息子のことを忘れないでほしい"と橋の擬宝珠(ぎぼし)に記すため、想いを綴ります。本物は名古屋市博物館にあるのですが、それを精巧に復元したのがこれなんですよ」と、木浪さん。
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擬宝珠(ぎぼし)には、"この世では息子に二度と会えなくなってしまい、その悲しみのために橋を架けました。これを読んだ方は、どうか息子のために成仏を願い、仏様にお祈りしてほしい"というようなことが書いてあります。よく見ると、橋の手前にある地面のタイルに、この母子の物語が記されていました。
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◆若干どきどきしつつ、"汗かき地蔵"に会いに行く
堀尾跡公園をあとにし、五条川を北上します。この尾北自然歩道の途中には、大口町の文化財が点在しているので、寄り道しながら進むことにします。堀尾跡公園から、写真を撮りつつのんびり歩くこと約20分。歩道の東側に、こんもりした丘と大きな桜の木を発見しました。『桜塚古墳』です。
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桜の咲く時期には、古墳から五条川を臨むアングルがカメラマンに人気なんだそう。

桜塚古墳からさらに北上し、東側に入ると『長松寺』があります。ここには、災害や異変が起こる前に、汗をかいて知らせてくれるという"汗かき地蔵"がいらっしゃるんだそう。汗をかいているところを、見たいような見たくないような...。「ま、まさか汗をかいていないよね?」と、若干どきどきしながら会いに行ってみました。
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が、残念ながら、タイミングが悪く、ご住職不在でお目にかかれず...。汗かき地蔵さま、じつは正式名称を「鋳鉄地蔵菩薩立像」といい、愛知県の指定重要文化財になっているのです。ご住職がいらっしゃれば見せていただけるので、じかにお目にかかりたい!という方は、事前に日時予約をしてお出かけすることをオススメします。

この尾北自然歩道沿いには、公園やベンチが点在しているので、疲れたら、気軽にひと休みできるのもよいところ。車が入れない道になっているので、ジョギングやサイクリングも安心して楽しめます。そして、ウォーキングの途中で、何度かかわいいカモを発見。運がよければカワセミなどの野鳥を見ることもできるそうですよ。
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長松寺から再び五条川沿いの自然歩道に戻り、てくてく歩き、事前に大口町役場の方から聞いていたランチスポットをめざします。大口町老人福祉センターの1Fにある『憩い処 さくら屋』さんでは、1日シェフが日替わりでランチ(700円)を出しているのだそうです。それは楽しみ~! 
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さっそく注文すると、この日のメニューは大根とモツの味噌煮込みに、煮魚、冷奴とボリュームたっぷり、かつヘルシー。ちなみにこの大口町老人福祉センター1Fでは、毎週水曜日のみ、焼き立てパンの販売もあるんだそうです。
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さて、お腹を満たして充電完了です。後半戦に挑みます!
(【後編】に続く)


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