「きてみん!奥三河」で山里を遊びつくせ!~東栄町「アートの森」

(取材日2010年5月22日)
本日は新城市、設楽町、東栄町、豊根村の4市町村と愛知県が取り組む文化芸術の複合イベント「きてみん!奥三河」をご紹介します。

奥三河には重要無形文化財の「花祭」、「三河の田楽」やチェンソーアートなど文化芸術資源が数多く存在します。
こうした文化資源の連携を促進し、地域ゆかりのアーティストの活動や様々な観光拠点とともに奥三河の魅力をアピール、活性化を図ろうという試みです。

5月29日から東栄町で、奥三河ゆかりのアーティストの作品を展示、紹介する「アートの森」の第1シーズンが始まります。
作品の展示が進んでいるとうかがい、取材させていただきました。

記者は昨年12月に東栄町で行われた「あいちアートの森・東栄町プロジェクト」を取材しました。
旧新城高校本郷校舎やスターフォーレスト御園など豊かな自然を臨む会場に展示された個性的なアート作品は、今でも印象に残っています。
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今回の会場は「旧東栄町立東部小学校」。
長らく子どもたちの学び舎として活躍してきましたが、今年の3月で廃校となりました。
昨年の「東栄町プロジェクト」ではワークショップの会場になりましたが、記者が訪れた時はインフルエンザによる学級閉鎖で延期になり、子どもたちの笑顔を見ることができませんでした。
その後、閉校と知り、残念に思った場所です。
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校舎への坂道を上がっていくと「きてみん!奥三河」のロゴが見えてきました。
取材をお願いした制作事務局の福井達人さんがいたのでご挨拶。
早速、校舎の中に入らせていただきました。
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生徒らの思い出が校舎内のいたるところに残っています。

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「職員室」で福井さんに「きてみん!奥三河」の概要を教えていただきました。
職員室に入るのは何年ぶりでしょう。

正式な名称は「山里のアート巡り~きてみん!奥三河」。
公式ウェブサイトもできたばかりの新しい事業です。
イベントは今月からスタートですが、福井さんたちは昨年から4市町村を歩き回り、準備に取り組んでいました。
「文化芸術分野を切り口に町おこしや雇用の創出に結びつけていきたい。東栄町を皮切りに各市町村に活動を広げていきます」と意気込みを語りました。
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1階、1
年生の教室から展示作品を見ていきます。
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誰もいない教室に佇む少女の像。机の上にはショートケーキ。
岡本カズヒロさんの作品「為人」です。
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スイッチの横に偽のスイッチ。足元の棚の中に佇む木彫りの彫刻たち。
教室を見回すと、いろいろな発見があります。
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少女と同じものを見るには、同じ方向を見るだけでは駄目でしょうか。
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隣の2年生の教室では熊谷香里さんの作品「風薫る時」が見られます。
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板張りの床に真っ白い小石が並べられています。

表現しているのは香り、風、光、静寂。そして想い。
作品は動かないのに、見ている人の何かが動くのです。
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1階最後は名古屋芸術大学出身の平松絵美さんの展示です。
作品のコンセプトは「東部小学校にやぎが通ったら・・・?」。
今は給食の時間でしょうか。それとも何か丸いモノを工作中でしょうか。
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教室の後ろには、今年3月の予定表が。
「へいこう式」の文字が寂しいです。
やぎの子どもたちは人間の字が読めるのでしょうか。

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2階へ上がります。
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河村るみさんの作品「教室の記憶」。
東部小6年生のみんなが図工の時間に黒板に描き、そして消した絵。
その様子が映像で映し出されます。
描いた物を自分の手で消すと、その記憶は鮮明に刻まれるのです。
教室の入り口にはカラフルに彩られた黒板をバックに、笑顔でVサインを出す子どもたちと河村さんの写真が掛けてあります。一緒に見てほしいです。
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2階の奥から「和」のムードが漂ってきます。
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と思ったら、本当に和室がありました。
記者の小学校には、なかったと思います。
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和室には「デザイン書道家」鈴木愛さんの作品があります。
文字や墨だけではなく、紙も布も部屋の美しさも利用した「書」の豊かなイメージが、見る者をとらえます。
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畳の可愛い動物たちは鈴木さんの作品ではなく、もともとのデザインだそうです。
別なアーティストさんの作品だと思って、じっくりと見つめてしまいました。

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木造校舎からグラウンドに出ると、講堂の入り口にも作品が並んでいます。

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内藤済さんのチェンソーアート作品です。
広げたトンボの羽根を見てください。
チェンソーでこれほど繊細な彫刻が作れるのだから驚きます。
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「アートの森」では「プロ・アマを問わず出展作家を募り、奥三河をテーマとした作品を展示していきたい」と福井さん。地域のイベントとも連携し、奥三河4市町村の魅力アップを目指します。

奥三河は町をアートで盛り上げようという気運が高まってきています。
まず「アートの森」から自然と多彩なアートを堪能してください。
 
◆「きてみん!奥三河」の今後の予定
6月5日から参加型の文化体験プログラム「手づくりチャレンジ」が始まります。
和太鼓やチェンソーアートの体験や檜の筒と紙を使ったオリジナルのランプシェードや、マツボックリと粘土を使った小物雑貨づくりなど、奥三河ならではの楽しい手づくり講座です。(参加無料、材料費は実費負担です)

夏以降の主な予定
奥三河固有の風土にふれる景勝地巡り「きてみん!奥三河山里百景
地元特産品のパッケージコンテスト「パケコン2010
奥三河を拠点に創作活動をしたい若手アーティストをサポートする「アートインキュベーション

詳細は「きてみん!奥三河」HPで!


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