ツツジの花と文化の薫り漂う蒲郡プリンスホテル(2)~ホテル編

「つつじまつり」とともに楽しみにしていたのが、蒲郡プリンスホテルの文化に触れることでした。「国際観光ホテル登録第1号」、築75年以上の日本を代表するクラシックホテルとあって、どんなドラマに出遭えるのかと期待が膨らみました。そこには建築や意匠の素晴らしさ、そしてホテルスタッフや地元の皆さんの誇りがありました。またまた、コバヤシ感動です♪
(取材日:2010年4月26日)
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威風堂々のホテル建物に惚れぼれ
ホテルは三河湾を一望する高台に建っています。
丘陵地の緑に囲まれ、その上に城郭風の建物が威風堂々とそびえていて、絵になる格好よさです♪
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玄関ホールを入ると、別世界が広がっています。
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落ち着いた雰囲気の空間ですが、それでいて華やかな気持ちにさせられます。
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それがまた心地よくて、ず~っとこの場にいたくなります。

創業当時からのエレベーターやマントルピース、シャンデリアなどアールデコのインテリアで飾られています。シックでモダン、素敵な空間です。
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ここでホテルの歴史に触れておきましょう。
蒲郡プリンスホテルは、1934年創業を開始した「蒲郡ホテル」が前身です。
当時の外貨獲得政策の一環として外国人を多く来日させるリゾートホテル建設のため鉄道省に設置された観光局が、国際観光ホテル建設計画を発表。それに全国から名乗りをあげた40候補の中から、横浜、雲仙、大津とともに選ばれたのが蒲郡でした。

大蔵省30万円、料理旅館「常盤館」の経営者でもあった名古屋の織物商、滝信四郎氏の私財から10万円、計40万円の資金で着工。設計は元鉄道省の建築家、久野節氏と村瀬国之助技師、施工は大林組。当初の予定名称は「蒲郡遊園地ホテル」だったそうです。

国際観光ホテル登録第1号として鉄道省に指定された「蒲郡ホテル」は、菊池寛、川端康成、志賀直哉、三島由紀夫などの文人が滞在し、作品を残した料理旅館「常盤館」(1912年開業、1980年廃業)の洋風別館的なスタンスで営業がスタート。多くの皇族、有名人に愛され、映画のロケなどが行われ、蒲郡のシンボルとして華々しい歴史を持っているのです。写真は志賀直哉が常盤館に送った礼状(コピー)です。
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その一方、太平洋戦争開戦によって日本陸軍病院に提供、終戦後の米軍の接収など悲運の歴史もたどるのです。石油ショック、その後の大不況のあおりを受け廃業。一時蒲郡市に売却されますが、1987年、建物の外観を損ねないことを条件に「蒲郡プリンスホテル」として生まれ変わり営業を再開(1987年)、現在に至ります。

奈良ホテル、日光金谷ホテル、箱根富士屋ホテルなどのクラシックホテルと並んで評され、今なお地元のシンボルとして歴史を刻み続けています。2007年には経済産業省の近代化産業遺産にも認定されました。

そんなホテルの数奇な運命を知ると、益々いとおしくなりますね。
ホテル広報担当の鶴峯輝哉さんが、「多くの著名人に愛されたホテル。昭和天皇、今上天皇もお泊りになりました。一度廃業した際に宿泊者名簿が処分されて証明するものは残っていないのですが、白州次郎さんも利用されたと地元の方に聞きました。最近ではドラマ『華麗なる一族』の撮影も行われ、歴史的な価値を認められています」と話してくださいました。

歴史あるホテルにはドラマもある。当時と同じロビーにそんな著名人も行きかったのかと思うと、何だかタイムスリップしたみたいで、不思議な気分です。

贅を尽くした意匠の数々
ホテルの中を見学。
ドラマ「華麗なる一族」で俳優・山本耕史さんが演じた主人公の弟と女優・山田優ちゃんが演じた令嬢のお見合いシーンに使われたのが、このお部屋↓。
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この日は、婦人ファッションの展示販売の会場になっていましたが、素敵なシャンデリアと壁のレリーフです。

"ホテルの顔"と言われる、玄関ホールのシャンデリアもおしゃれ。
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「古いものですから修理も大変。それでも当時の物は今では真似のできない素晴らしいデザインや技術があります」と鶴峯さん。
クラシックな建物が好きなコバヤシには、たまらなく魅力的な場所です。

ちなみに、城郭風の造りなのは、設計を担当した建築家の久野節氏が名古屋城の再建にもかかわっていたことから、このスタイルになったのではないかと言われているそうです。

まだまだ素敵な意匠が見られますから、訪れた際には建物を注意深く見回してみてくださいね♪

蒲郡の誇り
建物からは国指定の天然記念物「竹島」をはじめとして、緑の美しい島々を望むことができます。2階のティーラウンジのテラスからの眺めがこちら↓。リッチな気分に浸れます。
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贅沢といえば、ホテル内のレストラン。三河湾の新鮮な食材をふんだんにあしらった料理はホテルの自慢の一つです。お客さんでにぎわっていたのでメーンダイニングの撮影を控えましたが、そちらも素敵。よ~し、次回は奮発してフルコースといきましょう♪

「他のプリンスホテルも立地のいい場所にはあるのですが、ここは格別です。働いている私たちにとってもこのホテルは特別。地元の皆さんにもホテルを誇りに思っていただけて、とても嬉しいです」と笑顔の鶴峯さん。他のスタッフの皆さんのもてなしからも、そんな"蒲プリ"のホテルマンとしてのプライドとホスピタリティーが伝わってきました。

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歴史あるホテルには、ドラマあり!
ブログをご覧の皆さんもぜひ、直にホテルの文化に触れてみてくださいね♪


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