私の友人に「甲冑武者」たちがいる。そもそもは甲冑や武将に魅せられた同好の士たちで集まり、古戦場などを巡ったり甲冑姿でイベントに参加する「趣味の会」だったが(今も重要な活動であるけど)、最近は各地の時代イベントに請われて参加。自前の武者装束に身を固めて町おこしやイベントの盛り上げに一役買っている―という人々である。
いつかこのブログで、彼らの活動を取り上げようと思っていたが、「幡豆・友引市という素敵なお祭りに参加しますよ」という情報を得て取材することにした。(2010年4月25日取材)
名鉄吉良吉田駅で西尾・蒲郡線に乗り換えて西幡豆駅へと向かう。以前、「鳥羽の火祭り」の取材で利用したときは閑散とした車内であったが、この日はリュックを背負った中高年の男女たちが多数乗り込んでいた。みなさん、遠足の子どもたちのように目を輝かせている。
西幡豆駅に到着すると、駅前にはさらに多くのハイカーが。祭りに合わせてウオーキング大会も行われていたのだ。まずは祭りのメーン会場である同駅近くの祐正寺に向かう。お寺の境内には陶器やアンティークの出店や飲食店のブースが並ぶ。午前9時すぎ。祭りは始まったばかりだが、早くも多くの人々が集まって品定めに余念がない。
「どうもはじめまして!」
笑顔で迎えてくれたのはNPO法人「幡豆・三河湾ねっと」副理事長の中村郁子さん。中村さんは祐正寺のお庫裏さんでもある。
「幡豆・友引市は名鉄西尾・蒲郡線の利用促進を図って3年前から始めました。春と秋に開催していまして、今回が7回目になります」と中村さん。
そんな説明を聞いていると、近くでなにやらカシャカシャと金属が擦れる音が...。
「これは、これは、長坂殿!」
甲冑武者の面々だ。
回を重ねるごとに、さまざまなイベントを仕掛けたり、ゲストを招いて盛り上がっている幡豆・友引市。甲冑武者は今回初参加。その活躍をネットで知った中村さんが「盛り上げてください」と招いた。
武者たちのキメポーズを撮影していたら、今度は本堂前で歓声が上がった。駆けつけると本堂前の「メーンステージ」で鷹匠2人による鷹狩の妙技が披露されていた。
拍手喝采の中、妙技が終わると甲冑武者がタカを携えて祭り会場を練り歩くことになった。始めは猛禽類の鋭い眼光に緊張を隠せなかった武者だが、さすがに剛の者。
威厳を取り戻して本堂前を出発。別の武者がほら貝を吹きながら威風堂々と武者行列だ。
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甲冑武者たち&タカは祭りの第2会場である同寺近くの酒造メーカー「山﨑合資会社」へ。清酒「尊皇」の蔵元で知られる同社では、祭りに合わせて蔵開き。試飲販売、利き酒大会などを行っていた。
「お仕事中」の甲冑武者たちは祭り限定の愛知県産古代米で造った「赤の甘酒」で乾杯。
私は同社を後にして、再び祐正寺へ。同社~祐正寺の間の沿道には地元の住民やお店などが農産品や陶器などを並べて販売。なんとも温かい気分になる。
祐正寺に戻ると、香ばしい匂いが漂っていた。香りの源であるブースには「はずあさりの豆味噌焼き丼」と幟が立っている。地元の味噌メーカー「すずみそ醸造場」など地元観光協会や商工会、漁協が3年前に町おこしの一貫として開発した新名物。豆味噌で焼いた名産のアサリを温泉卵と一緒にご飯の上に載せて出来上がり。
今年、東京で開催された「ご当地どんぶり選手権」にも参加した逸品、賞味すると甘い味噌とコクのある旬のアサリがマッチしてベリーグッドでした。
心が癒されて、思わず「一緒にガンバロー!」と応援したくなる「幡豆・友引市」。次回は9月26日に開催。
問い合わせ
幡豆・三河湾ねっと
電話 0563-62-2230


























