小さなボディに大きな夢~トヨタ博物館「春の走行披露」

 トヨタ博物館(長久手町)の企画展「スモールカー大集合」(6月27日まで)の取材を終えた私は同館前の駐車場で開催する車両走行披露を見学することにした。
 同館では動かせる状態を保った車両を多数保存している。その特徴を紹介しようと春秋に走行披露を定期的に開催。今回はその第1弾。企画展にあわせて珍しい小型車も含む4台が登場した。
 最初に走ったのはフォードモデルTクーペ(1927年、米国)。いわゆるT型フォード。

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 1908年、のちの自動車王ヘンリー・フォードが「普通に働いている人なら誰でも買える車を」と開発、発売。

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 安くて、大きくて、性能もいいことから爆発的人気を呼び、1913年にはコンベアによる流れ作業が採用された。1908年から19年間で1500万台以上が生産された怪物車だ。
 続いて登場したのはトヨダAA型。トヨタ自動車が作った最初の乗用車。昭和11年(1936)から約6年半、1404台が生産された。走ったのは復元車。

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 名古屋での販売価格は3350円。当時、日本で一番売れていたフォード、シボレーに対抗して、それより安い価格にしたが、それでも名古屋市内で一戸建てが買える値段だったという。

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 後半は企画展にちなみ、欧州の小型車が走った。全体の形がシャボン玉のようなことからバブルカーと呼ばれた。「第二次世界大戦後の経済復興期、売れる車を作りたいというメーカーのニーズと、雨風をしのげる最小限の車をという人々のニーズが一致して誕生した」と同博物館。
 まずBMWイセッタ300(1959年)。

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 元はイタリアのイソという会社が開発、ドイツ、英国、フランスなどでライセンス生産された。で、一番成功したのがドイツのBMWイセッタ。1955~62年に約16万台が生産された。この日走ったのは英国でライセンス生産されたBMWイセッタ。ちょっとややこしいね。

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 ボディの前が1枚のドアになっているのが特徴。イセッタの後輪は本来、2輪だが英国では、今回走った後輪1輪のタイプがよく売れたという。

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 英国では3輪車がオートバイとみなされて税金も安かったためとか。最高時速85キロ。
 最後はメッサーシュミットKR200(1955)。これがまたメチャかっこいい!

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 メッサーシュミットは第二次世界大戦中に戦闘機を生産していたが、敗戦後飛行機の製造を禁止されたこともあり、この車を開発・生産した。

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 こちらも3輪車。飛行機のコクピット部分に車輪をつけたようなスタイル。屋根を開けて乗り込むところも飛行機風。

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 エンジンは空冷2サイクル単気筒200cc、10馬力だが、車重が約240キロしかないので最高時速はなんと100キロ!

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 しかもバックギアがないのに、エンジンが2サイクルなので逆回転させることで4段変速でバックもできる。

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 今後の走行披露は4月3、24日、5月1、15日、6月5日。時間は11時~、13時半~、15時~。

 


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