本を探して街歩き~ブックマークナゴヤ2010

 小説家や文化人らによるトークや古本市、展示会など本に関するイベントが盛りだくさんの「ブックマークナゴヤ2010」が3月20日~4月18日、名古屋市内約50の会場で開催される。3回目となる今年はパワーアップ。本好きだけでなく名古屋のディープな歴史やサブカルチャー、街歩きに興味がある人たちも楽しめそう。実行委員の一人で、名古屋市千種区の古書店「シマウマ書房」店主、鈴木創さんにブックマークナゴヤの「歩き方」を聞いた。(2010年2月23日取材)

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 「現在、全国各地でブックイベントが開催されていますが、その走りとなったのが福岡で始まった『ブックオカ』。これに刺激を受けて私たち名古屋の書店関係者やフリーペーパー編集者たちで2008年に第1回ブックマークナゴヤを開催しました」と鈴木さん
 ブックマークナゴヤのテーマは「本と本屋の魅力を再発見しよう」。第1回は参加39店を会場にしたが、第2回目の昨年から「街」も舞台に。象徴的なイベントとなったのが「一箱古本市」。応募した一般市民が段ボール箱などに不要になった本を詰めて路上で販売するもの。昨年は名古屋市西区の円頓寺商店街が会場になった。写真はその様子。

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 私も昨年、会場に出かけた。一般の人がいらなくなった本を売るのはフリーマーケットでも見られる光景だが、一箱古本市では植草甚一の本だけを売る男性とか映画の本ばかりを並べた夫婦などそれぞれの人生を感じさせる個性的なラインナップであった。
 さて今年の企画は大きく分けて実行委員会企画、参加店企画の二つ。
 実行委員会企画として「一箱古本市」が円頓寺商店街(3月20日)と千種区・覚王山商店街(4月3日)に行われるほか3月21、22日には名古屋テレビ塔1階で「ブックマルシェ」を開催。東京のおしゃれな古書店「カウブックス」の移動店舗(写真)や花や雑貨の店が出店。パリの蚤の市のような雰囲気の中でミュージシャンの演奏も。

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 鈴木さんのお勧めは4月4日に名古屋駅前の愛知県産業労働センターで行われる「文芸漫談」。芥川賞作家の奥泉光氏(写真右)といとうせいこう氏(写真左)が漫談スタイルで名古屋ゆかりの作家江戸川乱歩の「人間椅子」をテーマに語り合う(要予約・1800円)。

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 私が楽しみにしているのが4月17日に東区の文化のみち橦木館(写真)で行われるスライド&トーク「モダニズムからアバンギャルドへ『名古屋の街をおもしろがる』」(要予約・1000円)。

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 第1部で考現学研究者の岡本信也氏らが、名古屋の街をテーマにした戦前の名著「百萬・名古屋」を読み解きながら名古屋のモダニズム文化を語る。第2部では作家の諏訪哲史氏や七ツ寺共同スタジオの二村利之氏らが名古屋のアングラ文化についてトーク。

 4月10日~18日には中区新栄のカフェ「パルル」が期間限定の少女漫画喫茶「文化系女子のための少女漫画喫茶」に。11日にはトーク&ライブも(要予約・1500円)。
 円頓寺、覚王山、テレビ塔、橦木館―と会場は名古屋屈指の個性的なスポット。本探しと春の街歩きを楽しみたい。参加店企画では約50の書店などでそれぞれユニークなイベントを実施。

 「今は、昔のように同じ本を多くの人が読むという時代ではなく、読書傾向が多様化している。活字離れといわれるが意外に本好きは多い。今年のブックマークナゴヤは多彩な企画を用意していますので、自分の趣味に合った企画を探すのも楽しみの一つだと思います。ブックマークナゴヤの詳細はホームページに掲載されているほか、イベント情報や参加店マップをまとめた公式リーフレットが無料配布されていますので、ぜひそれを手にして街歩きを楽しんでみてください」と鈴木さん。

 3月6日にはシマウマ書房で最新情報やオススメ企画を紹介する「ブックマークナゴヤ2010の楽しみ方」を開催(300円)。3月13日、14日には姉妹企画として犬山市で「ブックマークイヌヤマ」が行われる。

 ブックマークナゴヤについての問い合わせ

 電話052-203-8024(YEBISU ART LABO FOR BOOKS内) 


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