(取材日:2010年2月9日)
◆まずは企画展「大ローマ展」に潜入
愛知県美術館では現在、『大ローマ展』が開催されています(3月22日まで)。『大ローマ展』は全国を巡回する展覧会で、今後も青森、北海道の2会場で開催されますが、国内の開催地としては愛知県美術館が最も西の会場になるんですよ。
会場に入ってみると――平日にもかかわらず、すごい熱気。とくに人気なのは、ポスターやチラシにも使われている『皇帝坐像(アウグストゥス)』や、
特別出品された『アレッツォのミネルウァ』など(※館内での撮影は不可ですが、特別に許可を得て撮らせていただきました)。
2000年以上の時を経てもなお、威風堂々とした凛々しいオーラを放っています。美しい。
「この企画展では壁画、彫刻をはじめ、宝飾品や日用品まで、ナポリ国立考古学博物館などイタリア各地から選りすぐった約120点の歴史的遺産を展示しています。日本でこれだけの規模のローマ帝国展が開催されるのは初めてということもあり、入館者数は2月10日に5万人を達成いたしました。こうした歴史的価値あるものをフォローしていくことも、美術館の務めだと思っています」とおっしゃるのは、愛知県美術館・学芸員の森美樹さん。
確かにこの『大ローマ展』だけでも、見ごたえは十分。ですが愛知県美術館には、ほかにも見どころが満載なのです。
◆充実の所蔵作品展もお見逃しなく!
愛知県美術館は、所蔵作品についても定評があります。所蔵作品を展示する常設展示室は全部で5部屋あり、ピカソ、マティス、クレー、梅原龍三郎、横山大観、菱田春草などの20世紀の美術や、名古屋の著名な美術品収集家・木村定三氏、碧南市出身の工芸家・藤井達吉氏から寄贈された作品などを見ることができます。
愛知県美術館コレクションの代表作品、グスタフ・クリムトの『人生は戦いなり(黄金の騎士)』も、至近距離で見られちゃいます。
展示内容は、企画展開催期間のタイミングと合わせて衣替えする仕組み。『大ローマ展』開催期間中、3月22日までの所蔵作品展内容は、コチラを参照してください。所蔵作品展だけでも充実した内容で、思いがけずスゴイ作品に出会うことも少なくありません。はっきり言って、企画展を鑑賞するだけで帰ってしまうのはもったいない! 企画展を見終えたあとはそのまま所蔵作品展鑑賞もできるので、ぜひとも展示室を全制覇してみてください。
◆アートショップには、ここでしか手に入らないモノが
愛知県美術館は、愛知芸術文化センターの10Fにあり、館内には2つアートショップがあります。1つは10F美術館ロビー内の『愛知県美術館ミュージアムショップ』、もう1つは地下2Fにある『ナディッフ愛知』です。
ますは10Fのミュージアムショップを覗いてみましょう。ここには所蔵作品のミュージアムグッズ、企画展図録のバックナンバーなどが豊富に並んでいます。
人気は図録やクリムトの"黄金の騎士"ポスター(800円)だそうですが、ここでしか手に入らないオリジナルグッズもあります。まずはファンにはもちろんのこと、猫好きさんにも人気の熊谷守一シリーズ。マグネット、キーホルダー、ピンズなどがあります(写真は、ピンズ。各550円)。
そして、この冬新登場したのが「しまマフラー」(各5670円)。この製品は群馬県桐生市の繊維メーカーのものですが、納入先のMoMA(ニューヨーク近代美術館)では、年間売り上げナンバーワンを誇る人気商品。ここに並んでいる3種のマフラーは、それぞれ愛知県美術館の代表所蔵作品を参考にしたオリジナル配色です。このマフラーの販売は3月中までとのことなので、人とかぶらないマフラーをお探しの方、今がチャンスですよ(もうすぐ春になっちゃうしね...)。
かたや地下2Fの「ナディッフ愛知」は、愛知県美術館で開催する企画展関連商品を始め、蜷川実花、横尾忠則、奈良美智など、人気アーティストの関連グッズも豊富に揃うアートショップです。
人気商品は、種類が豊富なポストカード、7days cards(1枚158円)や、ひびのこづえのハンカチ(写真右・各1050円)。
そして、ナディッフ・オリジナルの森山大道シルバーノートブック(各840円)など。
グッズから書籍まで、アートに関するものがぎっしり。愛知県内でこれだけの規模を持つアートショップは少ないですし、オリジナルグッズをはじめ、ここにしかないモノもあるので、一味違うおみやげ探しにも便利なスポットですよ。
◆館内にはほかにもこんな見どころが...
あまり知られていないようですが、愛知県美術館には屋外展示スペースもあるのです。作品は10Fと12Fにあり、それぞれに立体作品が展示してあります。
10Fにある作品は、今井瑾郎の「大地」。
12Fには作品が複数ありますが、マツモトがもっともインパクトを受けたのは、瀬戸市出身の作家、加藤昭男の作品「大地」。
屋外展示スペースはちょっとした庭園になっていて、ベンチもあるので、都会の喧騒から離れたい人にはこっそりとオススメしたい場所。企画展チケットがなくてものんびりすることができる、穴場スポットなんです(開場時間:10:10~17:30。金曜日は19:30まで。美術館休館日・雨天は閉扉)。
また、10F美術館エントランスの真向かいには、展望回廊へ上る階段があります。学芸員の森さんから「この展望回廊から見る夜景もオススメですよ」と聞き、さっそく夜に行ってみると――
おお、これまた栄の街が一望できる穴場スポット! ...女1人で眺めるのは、ちょっと寂しいけど。
愛知県美術館は毎週金曜日の夜、20:00まで開館しています。
「じつはそれをご存じない方が多いのですが、金曜日の夜は比較的人も少なく、じっくり鑑賞することができておすすめなんですよ」とおっしゃる森さん。
夜にのんびりアート鑑賞をしつつ、夜景も眺めるだなんて、なかなかおしゃれな楽しみ方。この週末にでも、さっそくお出かけしてみませんか?
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