重要文化財「岡崎市郷土館」を見学(しばらく見納め!)~「企画展 雛のまつり」を見る

(2010年2月6日取材)

本日、訪れたのは岡崎市。
「岡崎市郷土館」で開催されている「企画展 雛のまつり」を取材します。
東岡崎駅から北東へ徒歩15分ほどで着きました。
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岡崎市郷土館は大正2(1913)年に「額田郡公会堂・額田郡物産陳列所」として建てられたものです。
旧公会堂が現在の本館棟、旧物産陳列所が収蔵庫棟に使用されています。
国の重要文化財に指定されています。
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本館は大正2年の建造時の姿を、ほぼそのまま保っています。
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こちらが収蔵庫です。四葉型の花窓が印象的。

郷土館の「企画展 雛のまつり」は今年で6回目。
「平成10年くらいから飾り手がいなくなった家、住宅事情で飾れなくなった、収納する場所がなくなった方から、毎年のようにひな人形が持ち込まれるようになりました」と学芸員の伊藤さん。
「他の所蔵品に比べ、準備も大変なのですが、人気のある企画なので毎年、新たな寄贈品を中心に展示しています」と話す。
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これが今回、新たに寄贈された屏風段飾り。
つくられたのは大正13年です。
寄贈した方も大正13年生まれ。生まれた時に買ってもらったひな人形なのです。
昨年の「雛のまつり」のニュースを見て、しまってあったひな人形を寄贈しようと決めたのだそうです。
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「昔のひな人形は本当にいい材料で作られています」と伊藤さん。
丁寧に作られ、大切に保管されたから、80年以上たった今も、眺めることができるのです。
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こちらも新しい寄贈品。昭和30年代の御殿飾りです。
愛知の御殿飾りらしく、屋根飾りに金のしゃちほこがついています。
京都出身の方が「うちのはしゃちほこがついていないから寄贈しても、もらっていただけないでしょうか?」と聞いてきたことがあるそうです。愛知県ならではの逸話です。
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岡崎ではあられ、ひし餅などとともに「いがまんじゅう」も供えます。
「ひな祭りと言えば、いがまんじゅう」は今も変わらぬ街の風景のようです。
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これは市松人形。子ども姿のお人形です。
ひな人形はむやみに触れませんから、女の子達はこちらの人形を抱いたり、背負ったりして可愛がったのでしょうね。
男の子の人形もありました。
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親王飾りもありました。
江戸時代中期の内裏びなです。
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桃の節句に土人形を飾る家も多かったようです。
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本展では岡崎のものと合わせて、日本各地の土人形を揃えています。
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左は福岡県博多、右は秋田県横手の土人形。
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左は京都府伏見の土人形。右は名古屋のものです。
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ふと見ると壁には大きな時計。
旧国鉄岡崎駅にかけられていた大時計です。
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正面舞台には「セリ上がり式」の装置が施してあって、評判だったそうです。
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美しいレリーフ(浮彫り)を間近で見ることができました。
ほかの所蔵品も見てみましょう。
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江戸時代の瓦。農具などを見ると、かつての暮らしが分かります。
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これは日露戦争時の砲弾を一輪挿しに使っていたものだそうです。
昔の人は逞しかったのです。
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これは「お釈迦さま縁の印度の石」。
お釈迦さまが悟りを開く直前に登ったとされるインドの前正覚山から切り出された石です。
結構、さりげなく置いてあったので、説明を読んで驚きました。
武者装束や花火なども展示してあります。

建物とひな祭り。どちらを目当てに来ても、楽しめます。
岡崎市郷土館の「企画展 雛のまつり」は、3月7日まで開催。

◆さて、岡崎市郷土館は、建物の経年劣化による傷み及び耐震補強のため、保存修理準備を行うため、平成22(2010)年4月1日から平成29(2017)年度末まで閉館となります。
3月7日までの「企画展 雛のまつり」が閉館前最後の企画展になります。
皆さん、ぜひ足を運んでください。


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