(2010年1月27日取材)
冬の寒さがゆるんでくると、県内各地はひなまつりシーズン。
「LET'S GO! あいち」では、精力的に各地のひなまつり展を取材することに。
今回、記者が向かったのは知多市。
知多市歴史民俗博物館では1月末から「ひなまつり展 おひなさまと女性の装飾品」が始まっています。
知多に伝わる庶民性豊かなひな人形の他、女性が身に着けた装飾品などを展示しているとのこと。
ひな人形の歴史、変遷を取材させていただきました。
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博物館は名鉄常滑線「朝倉駅」下車で徒歩10分。知多市役所の約300m北です。
車なら西知多産業道路を「朝倉IC」で降りると2分ほどで、到着できます。
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会場にはたくさんのひな人形。
展示されたひな飾りは、大きく分けて屏風飾り、御殿飾り、親王飾りの3パターンがあるそうです。
どれも実物がありますので、順に紹介していきましょう。
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これは昭和の終わりから平成にかけてのひな人形。
最近まで子どもたちの家に飾ってあった人形です。
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続いて昭和時代のひな人形。
お内裏様の後ろ、ひな壇の最上段にきれいな屏風が飾ってあります。
これが「屏風飾り」。
この地方で屏風飾りが飾られるようになったのは、戦後のことだそうです。
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こちらが「御殿飾り」。昭和初期のものです。
寝殿造りの御所や神明造りの社寺を模したもので、江戸時代からみられたといいます。
時代が進むにつれ次第に華やかに移り変わっていきましたが、現在はほとんど見ることがないようです。
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お内裏様は御殿の奥のほうに。
その前で三人官女がポーズを取って目立っています。
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御殿の天守閣にしゃちほこが付いているものも。
これは愛知県ならではのデザインなのでしょうか?
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さらに古い時代のひな人形を見てみます。
「親王飾り」は男びなと女びなを一対としたおひなさま。
さて、他の時代の人形と、どこが違うか分かりますか?
そうです、男女の位置が逆なのです。
大正期以前は女びなが左にいるのが、普通だったそうです。
それが昭和天皇の即位から、皇室が西洋に倣って男女の位置関係を変えたことに合わせ、ひな人形も左右が入れ替わったといわれています。
京都の方では今もおひな様が左の家が多いと聞きます。
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親王飾りのひな人形が屏風絵の前に飾ってありました。
見惚れてしまいますね。
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これは土人形。
ひな人形のほかにも縁起物や伝説歴史上の人物などいろいろ並んでいます。
ひな祭りの季節が近づくと、乙川(半田市)棚尾(碧南市)の行商人が、知多に土人形を売りにやってきたそうです。
親王飾りや御殿飾りが持てなかった家では、土人形のお雛様を飾りました。
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「おこしもの」は米を石臼で挽いて粉にし、熱湯で練っていろいろな型に入れておこしたものです。
食紅などで色を付け、蒸して作りました。いろいろな型があります。
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お供えした状態です。
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アーティストが作った変わりびな。
ほんわかした表情です。
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五人囃子もこの通り。
会場には、みよし市立歴史民俗資料館収蔵の西三河のひな人形も、あわせて展示しています。
集合住宅で人気のあったガラスケースの中にコンパクトにまとめられたひな人形セットなど、面白い人形が並んでいます。
子どもたちには「かみびな作り」にチャレンジするコーナーも。
さて女性の装飾品はどんな展示があるのでしょう。
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美しい花嫁衣裳。
これを着て女性は、おひな様よりきれいになるのです。
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かんざしや櫛など、いろいろな装飾品があります。
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ひな人形を飾って、昭和30年代の一般家庭の居間を再現。
部屋を彩る品々は博物館の所蔵品です。
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入ってきたとたん「懐かしいな」とつぶやく年配の方もいました。
こうなるとひなまつり展以外の所蔵品も見たくなるところ。
常設展「知多の生業と生活」も見ることにしました。
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縄文、弥生時代から昭和まで。生活で使われた品物が並んでいます。
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このあたりの昭和時代の品々には、記者もノスタルジーを感じます。
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知多の生業コーナーでは「知多木綿」を紹介。
「知多木綿」が出来上がるまでの工程が展示されています。
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ひなまつり期間中の土、日曜の、午後1時30分から午後3時30分に、はた織りの実演、体験があります。
予約不要です。
知多では古来から沿岸漁業がさかんでした。
帆に風を打たせながら、船を横流しにして網を引く打瀬網漁が主力だったそうです。
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当時の打瀬船「藤井丸」が展示されています。全長15メートル。
廊下まで下がって、何とかカメラに収まりました。
家族単位で操業した船だそうです。
このほか、地元の伝統芸能「尾張万歳」の資料など、興味深い品々を見ることが出来ます。
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近くの遊歩道を歩いて、寺本駅方面へ。
この遊歩道には桜が植えられていて、春にはお花見ができるそうです。
博物館の周りは、緑や川など自然も豊富です。
「ひなまつり展 おひなさまと女性の装飾品」は2010年3月7日まで開催。
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