「あいちトリエンナーレ」が待ちきれない!(3)~「トリエンナーレスクール」で現代アートの祭典を予習しよう

(2010年1月22日)
「あいちトリエンナーレ実行委員会」は8月の「あいちトリエンナーレ2010」開催に向けて、ボランティアに参加する人、トリエンナーレに関心のある人を対象に「トリエンナーレスクール」を開催。
内容は現代アートへの理解を深め、トリエンナーレに楽しみながら参加してもらうための、アーティストや専門家などによるレクチャーと交流会です。
開催は週1回。長者町繊維卸会館、愛知芸術文化センター・アートスペースEF、名古屋市美術館の3会場で行われます。

これは現代アートにうとい私のような記者には、もってこいの企画です。
というわけで、長者町繊維卸会館で行われた第1回「アーティストトークvol.1」に行ってみました。
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30席程度が用意されていたのですが、開始時間には満員。立見が出る盛況です。
今日は長者町の会合もあったそうなので、参加者の多くは町の外から来た人でしょうか。
トリエンナーレ、現代アートを知りたい人は多いようです。
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まずは「あいちトリエンナーレ2010」芸術監督の建畠晢さんのご挨拶。
「"参加して作り上げていくトリエンナーレ"の機運を盛り上げていきたい。準備段階から楽しみましょう」と力強いアピールです。

第1回のゲストはアーティストの淺井裕介さん。
トリエンナーレ出展作家で、昨年11月のプレ企画「長者町プロジェクト2009」にも参加し、テープによる植物画《マスキングプラント》で街を彩りました。
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左は旧玉屋ビルの壁に伸びた作品。右は町内の喫茶店「クラウン」の壁を使った作品です。
どちらも長者町プロジェクト終了後もそのまま残っていたので、目にした人は多いかもしれません。
記者も先日の「アートブースを巡るスタンプラリー」の時、クラウンに立ち寄り、コーヒーを飲みながら、また作品を眺めました。
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進行役はアシスタントキュレーターの吉田有里さん。
吉田さんの後ろにあるトリエンナーレのポスターには、植物や鳥をかたどった黒いテープが貼ってあります。
そして右には白い紙。
皆さん、この画面をよく憶えておいてください。
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淺井さんは講義が始まると、壁に向かいます。
ポスターから次々とテープを剥がし、白い紙の上に貼り付けていきます。
何と講義しながら《マスキングプラント》を制作するのです。
今回の素材に使ったテープは、クラウンから剥がしてきたもの。この再利用ぶりも面白い。
ちなみにクラウンにも、まだいくつかの作品は、残っています。
作品を制作しながらも、スライドの写真が変わるたびに、手を休めずにコメントを加えていく淺井さん。
ひょうひょうとした話しぶりに、会場が何度も笑いに包まれます。
淺井さんのこれまでの仕事は、テープによる作品や泥絵など、展示期間が過ぎると失われてしまうものも多く、この日紹介された作品の中には、今はもう無い作品も。
集まった参加者は興味津々で、壁に描かれていく作品とスライドを交互に眺めていました。
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「講義終了までに間に合うかどうか分かりません」と言っていましたが、見事作品は完成。
会場は拍手に包まれました。
淺井さんは本展に向けて「新しい表現が生まれないかと考えています。長者町の中にこういう面白い場所があるとか、こんな作品が見たいという意見があったら、聞かせてください」と意気込みを語りました。
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最後は質問コーナー。スタッフの「質問のある方!」の声に、すぐさま上がる手。
長者町住民の応援の声を伝える方、淺井さんの作品に触発されて自分もアート作品を発表したと報告する方。
単なる質問以上にアートに触れた熱い思いが言葉になって飛び交います。
淺井さんが昨年この街に作品を展示したことで、生まれたものがあるのだと強く感じます。
現代アートは確かに街に根を張っているのです。
「作品が展示後に無くなってしまうのが、もったいない」という参加者の声に「無くなる方が自然だと思っています。無くなる前提だからこそ、やらせてもらえることもあります」と答えたのが、とても印象的でした。
8月のトリエンナーレ本番で、彼の手がどんな作品を生み出すのか、楽しみです。
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講義終了とともに、出来立ての作品の前に集まる参加者。
この後、淺井さんを囲んでの交流会が行われました。
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第1回「トリエンナーレスクール」は、現代アートシーンの真ん中で制作、表現を続ける淺井さんの活動から「現代アートを発表していく難しさと楽しさ」が見えてくる講義でした。
次回以降も、あいちトリエンナーレの概要や現代アートの見方など、面白そうな講義が目白押しです。


トリエンナーレスクール 今後のスケジュール (トリエンナーレスクールHP) 
 参加費無料(申込不要)
 定員 30名程度(定員を超えると、立見の場合あり)
1月29日(金) 「ギャラリストとして、してきたこととできること」長者町繊維卸会館
         ゲスト 土崎正彦(白土舎)
2月5日(金)   「名古屋の現代アートシーンを振り返る」名古屋市美術館
         ゲスト 山脇一夫(金城学院大学)
         ※2月5日のみ午後6時~午後7時30分
2月12日(金) 「まちなかでのパフォーマンスのおもしろさ」長者町繊維卸会館
         ゲスト 長井江里奈・斉藤栄治・森下真樹(まことクラヴ)
2月19日(金) 「地域とアートを結ぶ」長者町繊維卸会館
         ゲスト 内藤美和(オフィス・マッチング・モウル)
2月26日(金) 「インディペンデント・フィルムの見方と楽しみ方」愛知芸術文化センター
         ゲスト 平野勇治(名古屋シネマテーク支配人)
3月5日(金)   「名古屋のオルタナティブアート」長者町繊維卸会館
         ゲスト 新見永治(よろずアートセンターはち)
              武藤勇・野田利也(N-mark)
3月12日(金) 「舞台芸術を支えるメディア」愛知芸術文化センター
         ゲスト 小島祐未子(ぴあ中部版演劇担当)、亀田恵子(舞台批評)
                             山川愛(かすがい市民文化財団宣伝グループスタッフ)
3月19日(金) 「アートと遊びと子どもをつなぐ」愛知芸術文化センター
         ゲスト 田嶋茂典(愛知県児童総合センター顧問)
3月26日(金) 「アートを伝えるコトバと紙媒体」長者町繊維卸会館
         ゲスト 高橋綾子(名古屋芸術大学准教授)

◆「あいちトリエンナーレ2010」ボランティア募集に関する問い合わせ
特定非営利活動法人 愛・地球博ボランティアセンター
住所 名古屋市中村区松原町1-24COMBi本陣N104
電話 052-486-2055
HP http://www.vol-expo2005.jp

◆「あいちトリエンナーレ2010」に関する問い合わせ
あいちトリエンナーレ実行委員会事務局
住所 名古屋市東区東桜1-13-2愛知芸術文化センター6階
電話 052-971-6113
HP http://aichitriennale.jp


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コメント

県庁の★(クロボシ) | 2010年2月 8日 02:57 | 返信
愛知県広報だと思われますが、日曜日の折込チラシにあいちトリエンナーレが、入っていました。

ほほぉ、これが、現代アーティストかと思いました。

ふむふむ、難しく考えることはない。

そうですね。感性ですよね。

Author Profile Page タケモト から県庁の★(クロボシ)への返信 | 2010年2月10日 12:31 | 返信
コメントありがとうございます。8月21日の開催まで、スタッフの皆さんは忙しい日々が続くのでしょうね。見る側は、ただワクワクして待つばかりです。

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