名古屋市博物館で開催中の開府400年記念特別展「名古屋400年のあゆみ」(2010年3月7日まで)を紹介する第2弾は「幕末~現代編」。こちらではメジャーな名古屋のスーパースターが続々と登場する。
まずは幕末。あまり知られていない尾張藩の幕末の珍しい資料が展示されている。尾張藩は徳川御三家の一つ。元冶元年(1864)に前尾張藩主慶勝が長州征討総督に任命される。だがその後、勤皇派へと舵を取る。このあたりの現物資料が多数展示されており、幕末ファンには見逃せない。写真は征長時の旗と具足。丸八の旗が行軍した様子が目に浮かぶ。
時代は明治から大正に。愛知県は戦前から中等野球・高校野球の盛んなところだった。大正13年(1924)、第1回の春のセンバツ野球が開催されたのは現在の名古屋市昭和区にあった山本球場。そのとき優勝旗が展示されている。これを作ったのは、いとう呉服店。後の松坂屋である。写真は大正6年(1917)第3回中等野球で優勝した愛知一中(現旭丘高校)の優勝旗。
このほかに昭和41年(1966)に中京商業高校(現中京大中京高校)が甲子園春夏連覇を果たしたときのウイニングボールなど高校野球マニアにはたまらない品々が展示されている。
だが「野球王国・名古屋」が生んだ最大のスターといえばイチロー(大リーグ・マリナーズ)だ。写真は平成3年(1991)にイチローが愛工大名電高校時代に使用したユニホーム。
終戦から27年たった昭和47年(1972)1月、グアム島から衝撃的なニュースが伝わった。出征していた旧日本兵が発見されたのだ。愛知県佐織町出身の横井正一さん(1915~1997)だった。かつて洋服仕立て業をしていた横井さんはジャングルの中で器用に日用品を手作りした。特別展では横井さんがグアム島で使っていた日用品の数々を展示。写真はパゴという木の繊維から半年かけて仕上げた上着と半ズボンである。「戦争」と「人間の生命力」が伝わってくる。
野球と並んで今や名古屋はフィギュアスケート王国として知られる。その嚆矢となったのが伊藤みどりさん。平成4年(1992)のアルベールビル冬季五輪で銀メダルを獲得した。伊藤さんが世界フィギュア選手権で獲得した金メダルやスケート靴を展示。
そして2010年のバンクーバー冬季五輪でメダルの期待がかかる安藤美姫、浅田真央、小塚崇彦の3選手のコスチュームやスケート靴などが一堂に展示されている。五輪を前にぜひ見学したい。
ところで今回の特別展のポスター。名古屋城とサクラをモチーフにした華やかで暖かい色合いが印象的である。実はこれ、昭和12年(1937)に現在の名古屋市港区で開催された名古屋汎太平洋平和博覧会の公式ポスターの一部を使用したもの。こちらが当時のポスター。
作者は当時の名古屋の代表的な商業デザイナーで、洋画家の杉本健吉氏(1905~2004)である。名古屋は明治43年(1910)に開府300年を記念して第10回関西府県連合共進会という博覧会を鶴舞公園で開催した。その後、名古屋汎太平洋平和博覧会や世界デザイン博覧会(1989)、愛知万博(2005)と博覧会とともに発展してきた。ポスターが作られたころは、泥沼の戦争へと突入していったころであるが、日本的な美とともに突き抜けた明るさがある。
会場にはお土産コーナーも。担当者のお勧めは市博物館発行の名古屋城下図集「幕末(明治元年頃写)城下町名古屋復元マップ」(3枚入り)。この機会にぜひどうぞ。
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志央☆ | 2010年1月24日 20:51 | 返信
名古屋ってやっぱすごいところなんですね!
名古屋人でよかった(笑)
名古屋は住みやすいいいところですよね
歴史あり、文化あり、なんでもありの名古屋
このサイトのブログを見ることでどんどん発見があって楽しいです