(取材日:2010年1月11日)
◆オリジナル万華鏡づくりにチャレンジ!
三河工芸ガラス美術館の1Fでは、初心者でも気軽にチャレンジできる"ガラス体験コース"が常時開催されています。ここで体験できるガラス工芸は、万華鏡、サンドブラスト(エッチング)、ステンドグラス、フュージング(色ガラスを組み合わせて電気釜で焼成)など、多数。ガラス美術館ですっかり万華鏡の魅力に取り付かれたマツモトは、さっそくオリジナルの万華鏡づくりに挑戦です!
万華鏡づくりは、オイル棒の中身が流れる様子を柄として楽しむ「オイルタイプ」と、外の景色を取り込んで柄に変化させる「レンズタイプ」、透明ケースの中に好きな素材を入れ、回して柄の変化を楽しむ「ケースタイプ」の3種類から選べます(体験時間:1時間、体験料:いずれも2000円)。どれにしようかちょっと迷いましたが、結局ケースタイプを選択。
まずは筒のデコレーションからスタートです。真っ白な紙筒に千代紙や飾りテープを巻いたり、絵を描いたりして、好みのデザインに仕上げます。
次に、筒の中に入れる鏡の組み立て。細長いガラス3枚をテープで固定しながら三角形をつくり、底にホコリよけのガラスを貼ります。写真は三角形ができあがったところ。これだけですでに万華鏡の気配が漂ってますね~。
◆ビーズを入れて柄調整。そして完成品から見えたものは...
これを筒の中にきちんとセットしたら、いよいよ柄部分の製作に入ります。ケースタイプは、透明なケースの中に、好きなビーズを入れて作ります。途中で何度か筒に仮セットし、見え具合を確かめながら、分量を調整。ビーズの料が少なすぎると柄の変化が乏しく、多すぎるとビーズが動かない......。ケースにふたをして傾けたとき、ビーズの分量が全体の3分の2程度になるのがちょうどいい見え具合なんだそう。マツモトはこんなかんじにまとめてみました。
ケースの中身が完成したら、ふたをして筒にしっかり埋め込みます。パーツの継ぎ目などが気になる人は再度、外側を千代紙や飾りテープで仕上げて、ハイ、完成! 和風の万華鏡にしてみましたよ。
そして、これを覗くと、こんな世界が待っています。
回すたびに違った模様が現れ、まるでモザイクタイルみたい!と感動。
さらにケースの底に黒いシール(完成後にもらえます)を貼ると、また一味違った表情を見せてくれるんです。
おお、これはちょっと曼荼羅図っぽくないですか?
正直、作る前はそんなに期待していなかったのですが、覗けば覗くたびにまったく違う模様を見せてくれる万華鏡に、すっかり魅せられてしまいました。最近では暇さえあればくるくる回して「おお~」と感動する日々。ただ単にビーズを好き勝手に入れてみただけなのに、筒の中にはこんな世界が生まれるなんて。偶然の芸術は、飽きないし、本当におもしろい!
◆今年5月には美術館に新作が登場するかも!?
三河工芸ガラス美術館の館長・神谷一彦さんは、「カズヒコ」の名で、美術館に展示してあるガラス作品や万華鏡をつくっているアーティストでもあります。現在も意欲的に作品づくりを続けていて、「今年5月のゴールデンウィーク頃には、新作をお見せすることができるかもしれません」(神谷さん)とのこと。新作は、架空の町を表現したジオラマ。現時点で製作に4年をかけている大作です。そういえば美術館2Fに、こんなミニチュア作品がありました。
ガラスで小さな世界を精巧に作り上げるのは、至難の技なのだそう。しかも、写真下の回転木馬は、30秒ごとにくるくると動きだすのです。これらの集大成になる新作は、きっと大人も子どもも楽しめる、ファンタジックな異世界になることでしょう。
ガラスといえば夏のイメージがありますが、ここを訪れてみて、必ずしもそうではないと感じました。むしろ、室内で楽しむガラスのあたたかさ、美しさは、冬にこそじんわり心にしみこみます。ぜひとも固定概念に縛られず、見て&つくって、楽しんでみてくださいね。
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