下町・大須で2010年の幸運を祈願!(1)~初詣編

間もなく2010年がやって来ます。そろそろ初詣の準備もしたいところですね。
にぎやかな初詣にうってつけなのが、名古屋の下町・大須。庶民の町ではお参りと一緒に、商店街の初売りなども楽しめて、お正月らしい雰囲気に浸れます。迎春準備も着々と行われている大須・初詣の下見?に出掛けてみました。(取材日:2009年12月25日)

庶民の味方、観音さんでまずお参り
地下鉄「大須観音駅」の2番出口から50mほど南に行くと、左手に鮮やかな朱塗りの建物が見えてきました。そう、それが大須観音です。
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門をくぐって境内に足を踏み入れると、本堂前には「新年開運祈祷会」などの案内の立て看板が立てられていました。この日は朝から初詣の参拝客を迎えるために幕を張ったり、門松が設置したりと、お寺の皆さんがお正月準備に追われていました。
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大提灯を見上げながら本堂へ。薄暗い堂内でお線香の匂いに包まれながらお参りすると自然に背筋が伸びて、心が洗われる気分です。今年も何とか無事に過ごせたお礼と、新しい年の招福来運の願いを込めて手を合わせました。すっきりした気持ちで境内を振り返ると、人もハトもの~んびり。癒されます。

"観音さん"と親しまれる大須観音ですが、正式には「北野山真福寺宝生院」という真言宗のお寺さんです。

もとは尾張国長岡庄大須郷(いまの岐阜県羽島市大須)にありました。建久年間に(1190~99)に観音堂が建てられたことに始まって、元享4(1324)年に北野社の神宮寺となり、元弘3(1333)年に宝生院の寺号に。その後、幾多の変遷を経て、徳川家康が慶長17(1612)年に名古屋の町をつくるにあたって、この地に移転させたのです。以来、善男善女の参拝が絶えない、街の一大中心地になったのでした。
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明治中期に隣家からの火災で類焼、第二次世界大戦で再度炎上しましたが、戦後、本堂と仁王門が相次いで再建されて、名古屋における庶民信仰の中心の一つとして復活しました。そんな変遷を紹介した大須観音略縁起が鐘楼の前にありますから、観音さんの歴史に触れてみてくださいね。
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庶民に愛され慕われる観音さん。それだけに初詣には毎年、大晦日の夜を徹して大勢の人が訪れます。商店街も元旦からほとんどの店が営業しているので、初売りに食べ歩き、とお楽しみがあるのも大須ならではの魅力です。

大須観音のお正月行事は次のように行われます。
・元旦~3日10:00~17:00「新年開運祈祷会」
・11日14:00「左義長火祭り」
・18日6:00、9:00、11:00、13:00、15:00、18:00「初観音縁日ご祈祷」

なお、除夜の鐘は事前に鐘つき券が販売されていて、この日はまだ受付中でしたが、例年、当日までには完売するそうなので、あしからず。

織田家の菩提寺、万松寺で開運祈願
そもそも大須は、名古屋城築城の折、寺町として誕生した町です。現在も店街の広がる約1キロ四方のエリアに20近くの寺社が点在しているんです。
その中で次に訪ねたのは、新天地通りに面した「万松寺」。ずらりと並んだ提灯の灯りは情緒たっぷりです。
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万松寺は天文9(1540)年、尾張一円を領していた古渡城主、織田信秀(信長の父)が織田家の菩提寺として開基。正式な寺号は亀岳林山万松寺で、曹洞宗のお寺です。
当時は、今の中区錦と丸の内あたりに創建されました。名古屋城築城の際、慶長15(1610)年に現在地に移転。そのころは2万2309坪に及ぶ大寺でしたが、大正時代には大部分を開放して、それが大須を繁華街と発展させたきっかけだったのだそうです。

また、信秀の葬儀がこの寺で行われたとき、信長が荒縄の帯姿で現れて抹香を位牌に投げつけた逸話や、三河の松平竹千代(のちの徳川家康)が幼少時代に万松寺で暮らしたことでも有名です。お寺の脇の通路に灯された織田家の提灯の下をくぐると、その奥に供養塔があって、静かに歴史を物語っています。
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そんな武将たちがこの地を闊歩していた様子を想像するのも、また楽しいものです。
まだまだ魅力的なお寺や神社がありますが、春めいた時季にあらためて大須の寺町散策をしようと思います。

初詣にはちょっと早いのですが、せっかくなのでお願いして来年の絵馬を見せてもらいました。
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日本画家の市野鷹生さんの筆による「虎」。貫禄があって、いい感じですね。

万松寺の初詣の行事は次の通りです。
・元旦、2日10:00~16:00「初詣開運大祈祷会」
・5日11:00~14:00「商売繁盛 大祈祷 初開運稲荷大祭」


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