三河の海に広がる鳥たちの憩いの場~汐川干潟

(取材日2009年12月15日)

我が愛知県の印象を県外の友人に聞くと、自動車など産業の強さに関する意見が目立ちます。
しかし来年の「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」の会場に選ばれたように、実は自然に関しても注目すべき場所が多いのです。
今回は豊橋市南西部から田原市にまたがる「汐川干潟」に行きました。
県内の干潟では「ラムサール条約(重要湿地を保存する国際条約)」に登録されている藤前干潟が有名ですが、愛知県最大の干潟は、ここ汐川干潟なのです。
現在、ラムサール条約に登録する働きかけも行われています。

広さは約280ha。昭和30年代頃は2000haもの広さだったそうです。
豊橋、田原両市はごみ拾いなど干潟の保全に取り組んでいます。
渡り鳥の飛来地としても有名。
全国の鳥好きには、かなり知られた土地です。
この季節だとカモ、シギなどが、冬を越すために訪れています。

鳥の撮影――。難しそうです。
記者は今回の取材に備え、新しい望遠レンズを買いました。
なかなか高かったので、嫁には嘘の金額を伝えています。
ぜひとも仲睦まじい、つがいのカモなどを撮り、買ってよかったと思いたいものです。
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豊橋市の杉山町付近から田原湾方面へ、道路は堤防の上に繋がっています。車を止めて鳥を撮影している方々が見えます。そろそろと車を進め、すれ違えるように停車。
湾の向こうには風力発電の風車が見えます。
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時刻は正午。今日の干潮は午後1時から2時ごろとのことですが、もう鳥の姿が。
これから数時間が、観察のベストタイミングのはずです。
早速、パワーアップしたカメラを持って、堤防の端へ。
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堤防の上には直立不動の鳥。
ダイサギという種類です。
潮の引き具合をチェック中なのでしょうか。
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こちらはアオサギ。同じく直立不動。
1分ほど見つめていましたが、ダイサギ、アオサギとも微動だにしません。
意を決してカメラを持って近づくと、サッと飛び立ちます。
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繰り返すこと数回。
鳥の撮影は難しいです。
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そうこうしている間に、湾に干潟が広がりました。
これだけたくさんいれば、写せます。
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干潟の上を歩き回り、シャッターチャンスを提供してくれるのは、シギです。
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狙いをつけて。
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泥の中にクチバシをプスリ!
鳥に詳しくない記者には、食べ物をゲットできたのかどうか、わかりません。
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堤防には鳥の種類が分かるような看板があります。
鳥以外でも干潟特有の無脊椎動物がいろいろ生息しているみたいです。

豊橋市側の干潟は砂泥質で、田原市側はより泥質が強いそうです。
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干潟の端に近づき、指を入れてみる。
結構、簡単にずぶずぶと入っていきます。
これは長靴じゃないと、沈んでしまいそうです。
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濡れた泥に鳥の姿がきれいに映っています。
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干潟の中で座礁(?)している船を発見。
置いてあるのでしょうか。気になります。

干潟のさらに奥、海の上にはカモの群れらしき影が揺れていますが、撮影には遠すぎます。
カモを狙い堤防沿いを進み、いつしか田原市に入りました。
遠くに蔵王山展望台が見えます。
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堤防の上を歩く猫。
「君のせいでカモが岸に寄らないぞ」と言いがかりをつける。
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鳥目当てではなくデートの待ち合わせだったみたいです。すみません。
白猫は睨んでいますが、三毛猫は許してくれた感じです。
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細い草にとまって風に揺れる鳥たち。
干潟以外にもシャッターチャンスはいっぱいです。

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さて湾からやや河口に入ったところで、カモの群れに遭遇しました。
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こちらの苦労も知らず優雅に泳いでいます。
とにかく撮れてよかった。

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カモを撮り終えて再び干潟に戻ると、いろいろな鳥が集まっています。
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よく見るとカモの群れも。
ずっと干潟にいれば撮れたのでした。
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みんな揃って、くちばしをプスリ!
午後3時を回り、少しずつ干潟は小さくなっていきますが、食事は続いています。

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潮が満ちて干潟観察は終了。
ここからは冬の海を眺める男の時間です。
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海の中でも直立不動のダイサギ。
干潟がなくなると一気に寒そうに見えます。
男の時間はサギに任せ、風邪をひかないうちに帰ることにします。

それにしても、こんなに多くの鳥が撮れるとは、思いませんでした。
せっかく望遠レンズも買ったし、季節を変えてまた来たいものです。


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コメント

県庁の★(クロボシ) | 2010年1月 5日 01:35 | 返信
汐川干潟ですか。
知りませんでした。
小生は、先だって、藤前干潟へ行って来ました。
何も知らなくて、出かけたので、潮が満潮で、まったく観察出来ませんでした。
話に聞きところによると、G・Wの頃が良いと聞きました。
その頃は、気候も良いので、家族で出かけたいと思ってます。
ところで、COP10ですが、イマイチ認知度がないみたいですね。
小生も県職員ながら、一体国際会議と言いますが、庶民と関係があるんだろうかと考え込んでしまいます。
COP15はヒートアップしましたね。
京都議定書とか鳩山総理のCO2の削減25%演説で、有名ですからね。
生物多様性と言いますが、かなりの速度で、絶滅している種が多いんでしょうね。
小生が思いつくのは、ニホンオオカミとか佐渡のトキくらいでしょうか。
結局、人間が好き勝手に自然を荒らして、絶滅させているんでしょうね。
畑の被害で、猿とか猪が作物を荒らすとか言われますが、結局、人間が里山や生態系を壊しているからなんでしょうね。
で、COP10で、何の締結をするんでしょうか。

Author Profile Page タケモト から県庁の★(クロボシ)への返信 | 2010年1月 5日 15:02 | 返信
コメントありがとうございます。1日で干潟をすみずみまで観察するのは、大変だと分かりました。藤前干潟も昨年(まだ望遠レンズがない時)に、見にいきました。今年、あらためて取材、撮影にチャレンジしたいと思います。「LET'S GO あいち」がCOP10の認知度アップに役立つかどうか分かりませんが、愛知県の美しい自然をどんどん掲載していきたいです。また気になる記事がありましたら、コメントよろしくお願いいたします。

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