(取材:2009.12.2)
◆日間賀島で、ついに念願のふぐをいただく。
日間賀島では1年中上質のタコが獲れ、"タコの島"として有名ですが、10月~3月にかけてはふぐ漁が解禁になり、ふぐ料理もいただけるベストシーズン。もちろんお値段はそれなりに張りますが、せっかくこんな時期に島に行くのだから、旬のものはしっかり味わいたい!!
愛知県はとらふぐの水揚げ量が日本で1・2位を争っています。伊勢湾口は天然とらふぐの産卵場になっていて、稚魚は伊勢湾内で育ちます。その後立派なとらふぐに育つと黒潮にのって外海へ出てくるため、日間賀島周辺は絶好の漁穫場となっているのです。
ふぐはおもに「延縄(はえなわ)漁」という漁法で、1匹1匹を傷つけないよう、丁寧に釣り上げられます。漁船は深夜に出発し、日の出とともに漁をスタート。釣り上げられた後のふぐは、互いを傷つけあわないよう、鋭い歯を削ってから生簀の中に放たれるのだそうです。調理をするのにも免許が必要ですし、漁をするときにも細心の注意が払われている......だからふぐ料理を食べようと思ったら、それなりのお値段になるんですね。
島を半周したところで、時間は12:00近く。ふぐランチの予約をしていた某ホテルの送迎車にピックアップしていただき、旅仲間のホロホロさんとともにわくわくしながら念願のふぐ料理を待ちます。しばらくすると、おお、やってきましたよ! 見目麗しい「てっさ」が!!
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食べるのがもったいないくらいだけれども、眺め倒しただけで乾燥させてしまうほうがもっともったいないので、さっそくいただくことに。ところでてっさをおいしくいただくための食べ方、なんてものもあるのでしょうか?
「そうですね。一般的な食べ方は、"ふぐの上に長ネギ、てっぴ(ふぐの皮の部分。コラーゲンたっぷりで、舌に乗せるとふわっと溶ける!)を乗せ、くるくる巻いてポン酢につけて食べる"という方法。もう1つ、わたくしどもがおすすめしているのは、"箸で2、3枚ふぐをとり、ポン酢でしめりをつけ、刻んだあさつきをまぶして食べる"という方法です。いずれもおいしくいただけますので、もみじおろしや薬味も加えて、お好みでどうぞ」とおっしゃるのはお店の方。
どれどれ。それならば両方のスタイルで食べてみようではありませんか。というわけで、教えていただいた食べ方で、最初のふぐ料理、てっさをいただくホロホロさん。......口元、うれしさをこらえきれずに笑ってるし。
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じゃあマツモトも、てっさ、いきまーす!
まずは方法その1。ベーシックバージョン。もぐもぐもぐ......。ああ、美味しい。。。
方法その2。お店の方おすすめヴァージョン。もぐもぐ、もぐもぐ......、お、美味しい。。。(結局それしか出ない)
比較検討の結果、ホロホロさんはベーシックヴァージョン、マツモトはおすすめヴァージョンでの食べ方が好き、と好みが分かれました。いずれの方法でいただいても、いくらでもぺろっといけちゃいそうな美味しさですが、ぜひみなさんもご自身で食べ較べしてみてください。
ちなみにポン酢はそれぞれのお店ごとにこだわりがあり、味も異なるのだそう。いつかポン酢の違いを比較検討するフグの旅も、してみたーい!!
◆おいしいだけじゃなく、とってもヘルシー。
今回のランチ、お願いしたのは「てっさてっちりコース」。てっさの後に順番に運ばれてきたのは「茹でダコ」「茶碗蒸し」「ふぐのから揚げ」「てっちり」、そしてデザートという夢のようなフルコースです。
てっさの次に登場した「茹でダコ」は、茹でたてほやほやのタコが湯気を出したままテーブルに運ばれてきて、お店の方がその場でチョキチョキと食べやすく切ってくださいます。これまたふぐに負けず劣らずの絶品。薄すぎず辛すぎずの自然な塩加減に、とくにホロホロさん、「これはお酒がすすむよね!」とこの上なく感動!!
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マツモトは、てっさの薬味とともに添えてあった「みかわ」がいたくお気に入り。文字通り、身と皮の間の部分で、一見コリコリしていそうなのですが、実際に口にするとサクサクと簡単に噛み切れる、軽い味わいなのです。今回初めていただいて、その不思議な食感に感動しました。味は淡白なのですが、ちょっとクセになりそう。
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そもそもふぐは、とってもヘルシーな食べ物なんです。見た目はぷっくり膨らんでいるので脂をまとっているのかと思いきや、その正体はゼラチン質。皮と骨まわりにはコラーゲンが豊富で、白身は高たんぱく・低脂肪という、優れた栄養食品なんです。すばらしい。じゃあホロホロさん、2人でたくさーん食べて、美肌になって帰ろうね~。
◆ふぐ料理、それぞれの正しい味わい方。
「から揚げ」は骨周りにもっとも旨味があるので、骨ごとしゃぶりつくように味わうのが正しい食べ方。2人とも、無言でちゅーちゅーしながら味わいつくします。
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お次の「てっちり」のおダシは昆布です。そこに、酒を少々注ぐのみ。余分な調味料は足しません。このお店ではダシが冷たいうちからふぐを投入します。「そのほうが、旨味が引き出されるので、3、4年前からこのようにしてお出ししています」とのこと。
(※ええと、すみません。肝心のメイン料理「てっちり」、しっかり手をつけてしまってから撮影忘れに気づきました...。申し訳ない......)
てっちりを堪能した後は、残ったスープをベースにした雑炊で、シメです。取材日当日は、今年の海苔漁が始まってまだ1週間足らずという時期。ラッキーにも新海苔を出していただき、それを手もみして、雑炊の上に散らしました。とたんにふわっと、海苔のいい香り! 満腹なのに、再び食欲復活。お店の方には「薄味に仕上げてありますので、お好みでポン酢を足してくださいね」と言われましたが、入れなくてもじゅうぶんコクのあるダシがきいてでいて、そのままおいしくいただけましたよ~。
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ああ、お腹いっぱいでしあわせ......。なんだかもう、このまま死んじゃってもいいな~。原稿書かずにさ。(おい)
◆食後はテラスで、海とデザートを堪能。
ふぐ尽くしのフルコースで、お腹はすでにぱんぱんです。でもやっぱり、デザートは別腹。
とってもお天気がよかったので、テラス席に移動し、100%グレープフルーツのゼリーをいただきました。これがまたさっぱりとおいしい。「もうお腹に入らないかも...」という不安は軽く吹き飛び、2人ともあっけなく完食。
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外にはこんなのどかな海原が広がっています。
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さらにその後、お店の方に勧められるまま、ラウンジでコーヒーを楽しむことに。オープンテラス席で、しばしの~んびり食後のひとときを楽しみました。
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心も身体も、ほんわかしあわせ。おいしいものを食べて、ただそこにあるだけで美しい大自然があって。人にとって、もしかしたらこれが一番しあわせなことなのかも。
佐久島も篠島もとっても居心地がよかったけれど、日間賀島もやっぱり、できれば泊まっていきたいくらい気持ちのいい島。来年は無理やり一泊取材、計画しちゃおうかな~。
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