(取材日2009年10月6日)
レンコンのシャキッとした歯ざわりが大好きです。
福神漬の中のレンコンだけをひそかに選って食べてしまいます。
おせち料理に欠かせない酢レンコンも食べ始めたら止まらない。
そんなレンコン好きが、レンコンの一大産地、愛西市の「道の駅 立田ふれあいの里」へ。
新たなレンコンの魅力に触れようと、張り切って出掛けてきました~!
◆レンコンはこれからがシーズン本番!
三重県と岐阜県の県境、木曽川に面した愛知県の西端。木曽川、長良川を渡れば木曽三川公園がすぐ。
その向こうは揖斐川が流れる水郷で、この日はあいにくの雨模様でしたが、晴れていたら背後に養老山脈や伊吹山のパノラマが広がっているはずです。
道の駅に近づくと、道路沿いのあちらこちらにハス田が見えてきました。
大きな葉っぱが黄色く色づいて、レンコンの収穫期を迎えたことを知らせてくれているようです。黄金色になった水田と入り混じって、秋らしさを感じさせる風景でした。
さすが、レンコン出荷量で全国第3位を誇る産地です。
そんなドライブ気分に浸っているうち、道の駅に着きました!
平日というのに駐車場の車の出入りが頻繁で、結構なにぎわいです。
早速、期待の物産品売り場へ。
地元の産品がズラリと並んでいます。ナス、サトイモ、ピーマン、生姜、木曽川のシジミ、地元産米「あいちのかおり」...そして、もちろんレンコンも!
野菜はきちんとビニール袋に入れられ、生産者の名前や値段が表示されています。
それぞれ袋の詰め具合が違って、値段もまちまちですが、いずれも安くて新鮮です。
手に取った二節連結のレンコンは190円!? 安っ~!
レンコンに付いた泥土がまだしっとりとしていて、掘りたてなのも分かりました。
ずらりと並んだレンコン。いざ品定めとなると、何を手がかりにしていいものだか?
そこで、道の駅"駅長"の品川さんに教えを請うことにしました。
「レンコンて、芽(頭・カシラ)から根(尻尾・ハイネ)まで4~5節あってね、ほら、こっちが芽、こっちが根。できれば芽がついたもので、ふっくらと丸みのあるのがいいね。芽に近い方は身が柔らかくて、根の方が締まっています。これからお正月にかけてが一番美味しい時期だよ」
今までレンコンを買うときに、どの部分にしようなんて考えたこともありませんでした。
というか、その全体像さえも想像したことなかったです。
さらに産地ならではの食べ方も紹介してくれました。
「8月の新レンコンの頭1節は、うちでもよく刺身にして、わさび酢味噌で食べるよ。採れたてだからできるんだけどね。根に近い方はチップスや団子、すりおろして蒲焼にしたり、刻んできんぴらやコロッケに入れても美味しいよ」
レンコンの刺身は初耳。タケノコの穂先を刺身にするように、野菜も採れたては生が一番なのでしょうか?どんな味?どんな食感? 家に帰ったら絶対やってみま~す!
◆オールマイティーなレンコン!
レンコンを使った商品展開もバラエティーに富んでいました。
地元の「農村輝きネット」の皆さんによる「実演厨房」のコーナーには、レンコンのお惣菜やお菓子が並んでいました。
レンコンサラダ、レンコンコロッケ、レンコン蒲焼、レンコンきんぴら、レンコンはさみ揚げ、ちらし寿司、炊き込みご飯...いずれも厨房で手作りされた出来たて。ずらりと並んだ地元の味に食欲をそそられます。
すぐ隣は地元商工部会の「パン工房」。
レンコンをパウダー状にしたレンコンパウダーを生地に練りこんだ食パン、あんぱん、カレーパン、レンコンきんぴらパンなど、さまざまなレンコンパンがありました。
「レンコンのシフォンケーキも人気」と品川駅長。
いただいてみると、生地のきめが細かくて、フンワリ、しっとり。
野菜っぽさを感じないので、言われなければレンコンが使われているのが分かりません。
ひとくち、もう一口...1リング完食してしまいそうです。
販売コーナーには、まだまだ「レンコンうどん」「蓮根砂糖漬」「蓮根どら焼き」「ハスの葉茶」など、多彩なレンコン商品がありました。
そろそろ、お昼。せっかくだからと品川さんのランチタイムに同席させていただきました。
駅長はレンコンうどん(500円)、ワタシはレンコンラーメン(同)をチョイス。
うどんには麺にレンコンの葉のパウダーが使われていて、麺が淡い緑色。もっちりとコシがあります。ラーメンはレンコンパウダーが練りこまれ、ツヤ、モチモチ。煮レンコンがトッピングされていて、違った食感が楽しめます。
ほかに、酢の物、煮物などレンコン尽くしの「あいさい弁当」(850円)、レンコンコロッケ、レンコンのすり身を揚げた蒲焼きなど味わうことができます。
食後には、さっきから気になっていた「レンコンソフト」を注文(300円)。クリームにレンコンパウダーがさりげなくトッピングされ、コンガリ揚ったレンコンチップスとの相性がユニーク。ボリュームもあって、満足です!
「レンコンは白くて、味や香りにクセがないから、工夫次第で、いろんな料理に使えるのがいいところ」と品川さん。
さらに、「これも、まあ食べてみて」と勧められたのが、どら焼き。レンコンの角切りがあんの中にごろごろ、皮にもレンコンの葉のパウダーが入っているそうですが、違和感がありません。むしろ、甘さ控えめで味わい深い。なかなかの美味しさでした。
レンコンて幅広い用途はもちろん、実は栄養面でも優れているのです。
レンコンは漢字で「蓮根(ハスネ)」と書きます。というと根のように思われがちですが、それは間違い。実はハスの地下茎が大きくなった部分を食用にしたのがレンコンです。
主な成分は糖質(でんぷん)で、体内でエネルギー源になります。
ビタミンC、カリウム、食物繊維を多く含む、美容と健康に優れたバランスのいい食材なのだそうです。
そして、穴から向こうが見えることから「見通しが利く」とされて、お正月のおせち料理やお祝い事の料理に欠かせない縁起物とされていて、おめでたい食材でもあるのです。
これまでワタシの中では地味なイメージ(すいません)だったレンコン。
今回の道の駅訪問で、レンコンパワーを再発見。いや~レンコン、凄いです!
◆夏はハス花を愛でる
今は葉や茎が枯れようとしていますが、夏の蓮田は緑の葉っぱで覆われ、6月下旬から8月にかけ、美しい花を咲かせます。
道の駅のすぐ東側には赤やピンク、白と色とりどりの花が7種類以上咲き誇る花はす田があります。その時期には大勢の見物の人が訪れ、写真コンテストなどイベントも行われるそうです。
「朝早く咲き始め、昼ごろには閉じてしまうから、早い時間が見ごろ。大きな花が開くからポッと弾けるような音がするんだよ。あちこちの田んぼで花が咲いて、それはキレイだよ」と品川さん。
まだまだ尽きないレンコンワールド!
気さくな品川駅長にお礼を言いながら、ハスの花の咲くころに必ず足を運ぼうと心に決めて、この日は駅を後にしました。
◆おまけのクイズ
販売コーナーで不思議なものを見かけました。
さて、これは一体何でしょう?
拡大すると
な感じ。
答えは、ハスの花が咲いたあとに残る「花もう」が肥大したもの。「蓮台(レンダイ)」と呼ばれています。
蜂の巣に似ているため「蜂巣」それが詰まって「はす」になったとも言われています。蜂の巣上の穴の中には「ハスの実」が入っています。蓮台はドライフラワーとして、人気があるそうです。
道の駅の運営事務所にあった置物にも使われていました。
可愛くて、思わずパチリ!
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