超高層ビルが立ち並ぶ名古屋駅前に"市民の台所"、柳橋中央市場があるって、ご存知ですか?
「歳末大売出し」は毎年師走の風物詩としてテレビや新聞で紹介されますね。
とはいえ勝手知らぬ市場にどう足を踏み入れていいものやら...。
そんな時に市場見学ツアーがあると聞いて、早速参加してみました。(取材日:2009年10月30日)
◆ガイド役は市場を知り尽くした、あの人!
参加したのは「柳橋中央市場のお楽しみ見学ツアー」。
柳橋中央市場内のマルナカ食品センターが毎週金曜日と土曜日に開催しています。
集合時間は午前8時20分。所要時間は約2時間。
ガイド役はマルナカ食品センターの安藤社長。
テレビ番組で市場からお買い得情報を発信している、あの方です。市場を知り尽くした社長自らのご案内とあって、期待が高まります~♪
まずは市場の説明と注意事項を事務所で聞きます。
「柳橋中央市場は明治43(1910)年に開業。全国でも珍しく都心部の一等地に立地しています。現在、約4000坪に約300店が営業していて、その半分が鮮魚、半分が鮮魚以外の生肉、青果、乾物などを扱っています」
ということは来年には開業100年!長い歴史があるんですね。
「マルナカ食品センターはその市場の中でも中核的な施設。約50軒が営業していて、柳橋の縮図のようなところです。三河湾や伊勢湾で昨日まで泳いでいた魚を産地の業者が持ってきてくれます。名古屋駅前で新鮮でグレードの高い魚介類を手に入れることができるんです。この時間はまだ台車が出入りしますから、なるべくまとまってくださいね。休憩所も各所に用意してあります。今日は楽しんでいってください!」
この日の参加者は13人。地図を手に、売り場巡り開始です!
◆ 新鮮!お値打ち!思わず試食!
午前8時30分だと、業者の出入りのピークは過ぎていますが、それでも多くの人が行きかって、威勢のいい呼び声があちこちから聞こえてきます。
1軒目は活魚の「魚七」。
カツオ、ヒラメ、イセエビ、ワタリガ二、フグ、アワビとさまざまな鮮魚が入った発砲スチロールの箱が足元に、ずらりと並べられています。
どれもピカピカ、ピチピチ。タコやカニは、箱の中でまだモゾモゾと動いていて、生きたまま。新鮮で美味しそう~!
箱の横には無造作に数字が書き入れてあって、「業務用は1キロの単位で相場が高いか安いかを分かります」と安藤社長はプロの買い方を伝授してくれました。
「柳橋では1匹から買えますから、欲しい分だけお店の人に言って、値段を聞いてください。安く買うには箱買いをして、みんなで分けるのがいいですよ。クーラーボックスも市場で売っていますし、保冷剤もあります。荷物は宅配便で送ることもできます」
安藤社長はお店の人に「今日は何がお勧め」と声を掛けました。
「脂の乗った戻りカツオやワタリカニ。ワタリはキロ300円」とすかさず、返事が返ってきます。
その横のアワビだって「国産の生きたアワビが1個900円。市場ならではですよ」という安藤社長の言葉に、思わず「安いね~!」と参加者から声が上がります。
さらに安藤社長は「これは足赤エビ、塩焼きにして食べると美味しいですよ。筋子は温かいお湯でばらせば簡単。来週のテレビのお買い得に紹介するつもりです」と美味しい食べ方や一足早くお買い得情報を手に入れることもできるのです。
次は、向かいの「カネヒロ水産」。豊浜からの魚を取り扱うお店です。
目の前にいきなり見慣れない生き物が出現。
「これはウチワエビといって、塩焼きがお勧め。このまま焼いて縦に切って食べるんです。焼くと香ばしくて、甘みがあって美味しいんですよ」
いや~、どんな味なのかな?と想像していると、「これ4枚買います」と参加者から声が掛かりました。
サワラやタチウオ、ノドグロ...袋詰めされたアンキモも。
どれも鮮度がよくて、お値打ち。思わず買って帰りたくなります。
次は貝類専門の「魚半」。
前面に詰まれた大粒の北海道・釧路のコンブモリのカキに注目です。
「クリーミーで美味しいカキ。ホント、お薦め」とお店のご主人。
カキ好きにはたまりません~!
1個230円で試食してみました。大粒でプリプリ、味が濃くてクリーミー。ウマイ!
その勢いで隣の小ぶりな浦村セル(@65円)も試食して、食べ比べ。
さらに安藤社長は殻の薄い貝を手に「これはシロガイといって珍しい貝。薄いですが身がしっかり着いていて、グリルにアルミホイルを敷いて焼いて、お醤油とちょっとかけると、甘くて美味しいですよ」とまたまた、魅惑的な囁き。
その場で購入の参加者もいて、どんどんテンションが上がってきます。
お隣の鮮魚全般「港やまき」へ移動。
ご主人の「ズワイガニ、6パイで3000円」の声に、「え~!」と参加者。
「これから高くなるから500~600円で買えるのは今だけ。オススメ!」
アサヒガニ@1000円、タコ@130円、イワシ@50円まで、市場価格です。
さらに淡水魚「田口」へ。ウナギの専門店。
大将のお値打ちは三河一色産のウナギをお店で備長炭で焼いた冷凍ものですが、味は保障付き。保存ができて、温めればいつでも手軽に食べられるので重宝なのです。
ここでも「1匹980円だけど、見学のお客さんには900円!」と、うれしい一声。
その奥の太物「大伸」は、マグロの専門店。
タイミングがよければ丸ごと1匹を豪快に解体する様子が見られるそうです。ぜひ、次回はライブで見たいものです!
次は珍味の「丸東」。手巻き寿司の材料がそろいます。
「トラフグの皮、数の子、塩辛や梅クラゲ...。うちでも手巻き寿司するときには、こちらで帰ります」と安藤社長。
お寿司に欠かせないのが海苔。乾物「坂井のり」へ。
試食用の海苔で、香りや味の違いを食べ比べることができます。
「海苔って、こんなに美味しかったんだ~」としみじみ味わいました。
オリーブオイルで炒めた海苔は、おつまみにぴったり!
参加者の皆さんが一斉に購入するほど、大人気でした。
市場の中には花屋さんも。「山下花店」は業務用の花を扱っているそうですが、花のアレンジもしてくれるそうです。
「業務用だから、すごくいい花がたくさんあります」と安藤社長。
次は野菜の細工"むき物"の「鈴亀」。
ご主人は氷彫刻で日本一に輝いた彫刻の達人。
息子さんと親子2代で野菜やフルーツを鶴、亀などさまざまな形に彫刻しています。
ちょっとその様子を見せてもらうと、その包丁さばきがまた鮮やか。
こんな食材があったら、テーブルがとっても豪華になりそうです。
12月30、31日には、おせち用のセット(1000円)の販売もあるそうです。
市場見学ツアーのオプションとして教室も行われています。
フグ専門「新栄水産」は、この日はすでにクローズしてました。
安藤社長によると「ここのポン酢がうまいんです」。残念!
車エビ専門店「竹内」では、天然車エビがピチピチとはねていました。
天然と養殖を見比べると、色が澄んでいて本当にキレイ!
ここでもツアー特別価格で天然車エビを提供してくれました。
次は太物「まぐろや」。
お買い得のメバチマグロが、ツアー参加者に大人気。購入者続出です。![]()
野菜・果物「名促」には、季節の野菜や果物がずらり。マツタケなど高級もお値打ちでした。
精肉「フカヤ」のお薦めは、自家製の生ベーコン。安城和牛という、ブランド牛もあって、興味深々です。
玉子焼き「右大臣」のお薦めは、出し巻き卵と手焼きの玉子焼き。![]()
乾物「近藤海苔店」さんでも、まずは試食。こちらも磯の風味が豊かで美味しい海苔です。
日本一の海苔といってご主人が見せてくれたのは、なんと1枚が300円の最高級品。
農林大臣賞受賞の「どんこしいたけ」は大きくて肉が厚くて、とっても立派でした。
向かいの静岡茶専門店「おさだ苑」では、お茶をいただいて、ちょっと一服。
おせんべいや豆菓子などお茶請けも、参加者に大好評でした。
野菜果物「丸美青果」さんの店頭で目を引いたのが、マツタケ。中国産とはいえ、この1箱で8000円。安いです!
精肉「三河屋」では、和牛と黒豚がお薦め。
自家製のローストビーフを試食。柔らかくて、程よいスパイス加減。価格も手ごろで、またまたツアー参加者の人気の的でした。
ほかに、自家製のタタキやハンバーグや、年末にはギフト用ハムもスーパーの2~3割安になって、大好評とのことでした。
最後に市場内の飲食店の「三徳」、「天末」に到着して、ツアーは一巡です。
◆ お店の人と仲良くなろう!
2時間の予定でしたが、この日は予定をややオーバー。
参加者の皆さん両手にいっぱいのお買い物です。
最後に安藤社長からのアドバイス。
「お店の人と仲良くなってください。なじみになるとお得な情報も教えてもらえます。特に魚屋さんは、その都度値段が違うから、これいくらですか?と歯切れよく聞いてください。用途も伝えると、品物を選んでくれますよ。車でお越しの際は、クーラーボックスを載せてくると便利。特に女性には駐車場レディース割引がありますから、12月27~31日は年末の売り出しもあります。どうぞ、また利用してください」
◆ 職人技、お見事!
最後に、オプションの野菜細工教室をのぞかせてもらいました。
この日はリンゴで作るカニの細工が課題。
講師は先ほど見学した鈴亀の鈴木さん父子です。
専用の包丁や家庭で手に入るナイフなどを使って、プロのテクニックを伝授してくれます。
所要時間は約1時間。
◆ 市場の味も堪能
2時間余りの見学ツアーは楽しかったです!が、真剣勝負!?でお腹が空きました。
マルナカ食品センターを出て、すぐ隣の「和食処 丸文」を発見。
焼き魚、煮魚、エビフライなど美味しそうなメニューが並んでいました。
選んだのは「いくら親子丼定食」(900円)。イクラとサーモンがたっぷり載って豪華版ですが、お値打ち!
女将さんによると、「以前は市場の中で営業してましたが、今はこの辺りの会社員向けのお店です。もちろん市場で仕入れた魚が中心。その日によってメニューも変わるけど、この価格はよそではできないですね」とのこと。
海の幸、しっかりいただきました。ごちそうさまでした。
柳橋中央市場は、都会の真ん中で市場の活気を感じながら、上質で新鮮な食材を手にできるとあって、"市場好き"には、たまらなく魅力的な場所でした。
今回はちょっと急ぎ足でしたが、次はじっくり市場での買い物をしたいと思います~♪
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柳橋中央市場の年末セールは年の瀬の風物詩になっていますが、普段から一般の私たちも利用できます。見学ツアに一度参加してみると、市場の様子が分かりますから、ちょっと早起きして参加してみるのも面白いですよ。試食したり、お値打ちに買い物できたり、耳寄りは情報を聞けたりするので、1000円の参加料はお得です。美味しい玉子焼きの試食もありますよ。コメントありがとう、ございました!
パパさん | 2009年12月11日 20:03 | 返信
年末になるとテレビのニュースになるところですよね。
前からず~っと気になっていたんですよね。
今年の年末は、ここでおいし~い刺身を買おうと、昨夜、奥さんと盛り上がったところです。
そういえば、厚焼き玉子がおいしい!って、テレビ番組(ホットチャンネル?)でやってました。