(取材日2009年9月8日)
2005年に愛・地球博会場と名古屋市内を結び、大活躍したリニアモーターカー。正式名称は「愛知高速交通東部丘陵線」ですが「リニモ」の愛称が定着しています。今回は日本で唯一の「磁気浮上式リニアモーターカー」の凄さを体感するために「体験乗車」にチャレンジしてみました。
スタートは長久手町の「愛・地球博記念公園駅」。名古屋市内の「藤が丘駅」までの8.9kmを1往復で400円。
まずはホームに入ってくるリニモの勇姿を激写。電車の顔である前面は、ほぼガラス張りのような印象。何やら未来的な気がする。
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体験乗車といっても通常ダイヤに乗り込むので、乗客は普通に乗っています。沿線に愛知県立芸術大学があるので、学生が目立つ。何となくおしゃれな人が多い気がするのは、芸術大のイメージのせいだろうか。スタイリッシュに座る乗客たちを尻目に、記者は先頭車両の一番前へ。噂には聞いていましたが本当に運転手さんがいません。窓口でもらった「リニモ体験乗車パンフレット」を開いてみる。リニモは「完全自動無人運転」で、車両基地にある運転指令室でコントロールされているのだ。記者の前には街の上を走る線路が、よく見える。まるで自分が運転手のようないい気持ち。
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リニモに乗った人は振動と騒音の少なさに驚くそうですが、確かに静か。急カーブでもすべるように曲がっていきます。子供の頃、汽車や電車の歌は「シュッポ、シュッポ」とか「ガタンゴトン」とか擬音がいっぱいでしたが、時代は変わりました。振動がなくて、音がない。「ないこと」を体験するのも、なかなか面白いものです。
さてパンフレットには浮上の秘密も書かれている。レールに取り付けられた電磁石に電気を流すと、車体が浮き上がる。この「浮く感じ」を味わえるかと思っていたが、すでに浮いた状態でホームに入ってくるわけだから、無理でした。「わくわく貸切リニモ」(3万7,440円)を申し込めば、添乗員さんがついて浮上・着地や急加速のデモンストレーションも体験できます。リニモのすべてを体感したい人には、こちらかも知れません。
電磁石とレールの間は常に8mm。しかし今日の乗客は各車両に4人程度。愛・地球博の満員だった時に比べたら随分少ないはずだ。――浮きすぎてしまうのでは?シンプルな疑問が記者の脳裏をよぎる。おりしも列車はスピードに乗って線路を登っていく。銀河鉄道999ばりの離陸に備え、身を硬くする記者。他の乗客を見ると、リラックスして音楽を聴いたり、文庫本を読んだりしている。彼らはすでに機械の体なのか?
...もちろん何も起こりませんでした。センサーが常に浮いた高さを計測しているため、変動を瞬時に感知し一定に保つのだそうです(パンフより)。当然です、飛ぶわけありません。リニモはスムーズにアップダウンやカーブを通過し、藤が丘駅へ。静かで刺激的な体験乗車でした。
駅の窓口では「チョロQリニモ」が買えます。記者はリニモがらみの食べ物を探すことに。藤が丘駅前のマツザカヤストア内で「リニもなか」なる最中を発見。リニモのペーパークラフトが付いている10個入りを購入する。通常の最中と八丁味噌入りの最中が5個ずつ。通常版も美味しいですが、やはり八丁味噌入りが面白い味。
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ちなみにペーパークラフト・リニモも作りました。制作時間10分の力作。皆さんならもっと格好よく作れるはずです。
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「ポケットに磁石が入っていた場合、床に吸い付けられてしまうのか」など、まだ気になることは色々あるが、とにかくリニモは快適な乗り物でした。体験乗車すると駅員さんがハンコを押した乗車証明書がもらえます。ぜひ乗ってみてください。
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